...非常に無邪気な善良な笑い方をした...
有島武郎 「私の父と母」
...』『今のエミルの無邪気な観察は...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...篤志なしかし無邪気な...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...無邪気な笑顔であった...
太宰治 「正義と微笑」
...この友人の無邪気な冗談を心から笑う事は出来なかった...
太宰治 「服装に就いて」
...美しき無邪気なるラヴに願はくば幸多からしめよ...
田山花袋 「田舎教師」
...ほんとうらしからぬ無邪気な口実を聞いても...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...罪の無い、無邪気な幼児が、たった一人で、乳母の力も、医者の力も、およばないところで、泣きながら、苦しめられながら、怯えながら、死と悪闘している姿を想像すると、斉彬は「若」と、叫んで、涙ぐんだ...
直木三十五 「南国太平記」
...無邪気なる古伝説や...
中里介山 「大菩薩峠」
...紅毛人特有の無邪気なハリキリぶりを見せた...
西尾正 「墓場」
...――なんという運命の無邪気な厚意...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...先きの無邪気な、娘らしい処はもうなくなって、その時つつましい中(うち)にも始終見せていた笑顔(えがお)が、今はめったに見られそうにもなくなっている...
森鴎外 「百物語」
...あけっ放しで無邪気なところもあった...
山本周五郎 「花も刀も」
...無邪気な態度を透して...
夢野久作 「少女地獄」
...まだまことに無邪気な姫君でいらっしゃいますな」呂布のそばには...
吉川英治 「三国志」
...無邪気な少女としか見えなかった...
吉川英治 「親鸞」
...無邪気なだけに、純情であるがゆえに、こうなるといくらいいすかしたり、わけをいってきかせても、ウンと承知して帰る気ぶりはないのであった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ただ一途に久松に逢いに来た無邪気な娘である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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