...熊坂長範の方が好い...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...そのまた作り変えの熊坂でもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...もし世間が熊坂長範(くまさかちょうはん)ばかりになったらいかなる盛徳の君子もやはり吾輩のような態度に出ずるであろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その探偵を使う金田君のごときものは何の同類だろう」「熊坂長範(くまさかちょうはん)くらいなものだろう」「熊坂はよかったね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この男は熊坂長範の生れ代りで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...熊坂長範(ちやうはん)が親子連れで押込みに入つても驚くことではありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...……四十番が霊岸島(れいがんじま)の八乙女(やおとめ)人形‥…「熊坂」がくる...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...熊坂長範のやうに悪い児が住んで居りました...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...――あいつの舞台を、もう一度見てやろうか知ら!と、つぶやいたが、ちょいと癪にさわる気がして、中村座のつい前の、結城座で、あやつりを見たが、演(だ)しものが、何と「女熊坂(おんなくまざか)血潮(ちしお)の紅葉(もみじ)」――――畜生め、昔の女熊坂は、死に際に、恋人の手にかかって、女々(めめ)しく泣いて懺悔(ざんげ)をしたかも知れねえが、このお初は、そんな性(たち)とは丸っきり違うんだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...私がすこし熊坂長範めいたことを云ったら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」熊板は或は熊坂の誤ではなからうか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「東奥熊坂秀...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一枚、二枚の小凧から二枚半以上は巻骨障子骨の上等品、奴凧(やっこだこ)、トンビ凧、蝙蝠(こうもり)凧、剣凧の類、字凧は竜、鷲、魚、蘭の字など、絵凧は達磨、二見ヶ浦、日の出に鶴、乃至は人物の一人立、二人立、牛若、金太郎、頼光、凄いのは猪ノ熊や大入道、熊坂長範、いずれも蝋引きの眼玉が光る...
山本笑月 「明治世相百話」
...名物は九番連雀町の熊坂の山車...
山本笑月 「明治世相百話」
...熊坂大伍を斬った...
吉川英治 「上杉謙信」
...熊坂長範(くまさかちょうはん)みたいなものがいるとみえ...
吉川英治 「松のや露八」
...宿場の賊の熊坂とかいう男をたのみ...
吉川英治 「源頼朝」
...……熊坂長範(くまさかちょうはん)などをけしかけたのはまったくてまえの悪戯(いたずら)でございますが...
吉川英治 「源頼朝」
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