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石川啄木 「一握の砂」
...新太郎が二歳(ふたつ)の年に飄然(ぶらり)と家出して...
石川啄木 「天鵞絨」
...飄然(ひょうぜん)やって来たのは飛白(かすり)の単衣(ひとえ)の瀟洒(しょうしゃ)たる美少年であって...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...やがて日が暮れると洞庭秋月皎々(こうこう)たるを賞しながら飄然(ひょうぜん)と塒(ねぐら)に帰り...
太宰治 「竹青」
...飄然として清國漫遊の途に上りたる間に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この主張のために道也はまた飄然(ひょうぜん)として任地を去った...
夏目漱石 「野分」
...油断のならない世の中だからね」と飄然(ひょうぜん)とふわふわした返事をする...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...飄然と牧水氏が訪ねて來て...
萩原朔太郎 「追憶」
...名も告げずに飄然と帰って行った...
久生十蘭 「泡沫の記」
...むっくりと頭を持ちあげている達磨(だるま)の姿に似た飄然(ひょうぜん)たる峰を見出すであろう...
牧野信一 「ゼーロン」
...Bは飄然として満蒙方面へ姿をかくしてしまふといふやうな状態に変るのであつた...
牧野信一 「なつかしき挿話」
...――(その一節……)……蹇としてひとり立ちて西また東すあゝ遇ふべくして従ふべからずたちまち飄然として長く往き冷々たる軽風にのる――――と...
牧野信一 「バラルダ物語」
...正木先生がどこからともなく飄然(ひょうぜん)と参列しに来られたのです...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それから同夜九時頃になると「飯喰いに行って来る」と称して飄然(ひょうぜん)として下宿を出でそのまま行衛(ゆくえ)を晦(くら)ましたとの事であるが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...まったく飄然(ひょうぜん)です...
吉川英治 「江戸三国志」
...金儲けに来たわけではありません」飄然とまた小舟に乗って...
吉川英治 「三国志」
...――そして飄然(ひょうぜん)と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...飄然(ひょうぜん)として...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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