...飄然(へうぜん)として祖国を去つて巴里(パリー)に入るや...
石川啄木 「閑天地」
...飄然(ふらり)と帰つて来ると...
石川啄木 「刑余の叔父」
...飄然(ひょっこり)やって来て...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...飄然(ひょうぜん)と身を飜(ひるがえ)して僕等より先に行ってしもうたりして」「ほんに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...薩摩海岸に飄然上陸した一宣教師やが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...厳師森夫子は千朶山房(せんださんぼう)に簀(さく)を易(こ)えたまい又莫逆の友九穂井上君は飄然として道山に帰りぬ...
永井荷風 「「麻布襍記」叙」
...飄然(ひょうぜん)として一夜を白槽(しらふね)の湯に明かし...
中里介山 「大菩薩峠」
...飄然(ひょうぜん)として山を出て...
中里介山 「大菩薩峠」
...去年の春飄然(ひょうぜん)と東京へ戻って来た...
夏目漱石 「野分」
...道也は飄然(ひょうぜん)として越後を去った...
夏目漱石 「野分」
...道也はまた飄然と九州を去った...
夏目漱石 「野分」
...噂(うわさ)をすれば陰の喩(たとえ)に洩(も)れず迷亭先生例のごとく勝手口から飄然(ひょうぜん)と春風(しゅんぷう)に乗じて舞い込んで来る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...飄然(へうぜん)と江戸へ歸つて來る外はありませんでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...名も告げずに飄然と帰って行った...
久生十蘭 「泡沫の記」
...そこへ飄然と、柏(かしわ)という友人が訪ねてきた...
松本泰 「日蔭の街」
...飄然(ひょうぜん)と小倉を去った...
森鴎外 「二人の友」
...飄然(ひょうぜん)...
吉川英治 「三国志」
...金儲けに来たわけではありません」飄然とまた小舟に乗って...
吉川英治 「三国志」
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