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饗庭篁村  「木曾道中記」 
...「飄然、姿を消した新生寺住職、天光教の奥書院にて割腹す」私はそれを横眼で読んだ...   
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子  「むかでの跫音」 
...そうして間もなく飄然(ひょうぜん)と渡支した...   
太宰治  「佳日」 
...飄然として清国漫遊の途に上りたる間に...   
鳥谷部春汀  「明治人物月旦(抄)」 
...この茶店へ飄然(ひょうぜん)と舞い込んだのは一人の旅の武士(さむらい)であります...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...飄然(ひょうぜん)として山を出て...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...その翌日はまた飄然(ひょうぜん)として...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...道也は飄然(ひょうぜん)として越後を去った...   
夏目漱石  「野分」 
...この主張のために道也はまた飄然(ひょうぜん)として任地を去った...   
夏目漱石  「野分」 
...うちの主人は時々手拭と石鹸(シャボン)をもって飄然(ひょうぜん)といずれへか出て行く事がある...   
夏目漱石  「吾輩は猫である」 
...そんな邪魔な騒ぎをしないでまあ静かにしろと車引やゴロツキを引き込まして飄然(ひょうぜん)と地蔵様の前へ出て来ました」「雪江さん飄然て...   
夏目漱石  「吾輩は猫である」 
...生計の一点においてはただ飄然(ひょうぜん)として日月(じつげつ)を消(しょう)する中に...   
福沢諭吉  「成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ」 
...身は今旅の旅に在(あ)りながら風雲の念(おも)いなお已(や)み難く頻(しき)りに道祖神にさわがされて霖雨(りんう)の晴間をうかがい草鞋(わらじ)よ脚半(きゃはん)よと身をつくろいつつ一個の袱包(ふくさ)を浮世のかたみに担(にの)うて飄然(ひょうぜん)と大磯の客舎を出でたる後は天下は股の下杖一本が命なり...   
正岡子規  「旅の旅の旅」 
...半白の頤(あご)ひげをなびかせて飄然と来たり...   
山本笑月  「明治世相百話」 
...飄然(ひょうぜん)です...   
吉川英治  「江戸三国志」 
...飄然(ひょうぜん)と...   
吉川英治  「私本太平記」 
...それから間もなく烏丸家の門を飄然(ひょうぜん)と出て行った...   
吉川英治  「宮本武蔵」 
...飄然として岫(みね)をいずる白雲のごとく東に漂い西に泊す...   
和辻哲郎  「霊的本能主義」 
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