...もう一度もと来た熊笹(くまざさ)の中へ姿を隠してしまったと云う...
芥川龍之介 「白」
...丁坊をとらえた方の空魔艦「足の骨」の機長室では「笑い熊」と称(よ)ばれる機長が...
海野十三 「大空魔艦」
...最も進歩していると云わるる支那料理に於ても、その珍味とされてるもの、熊掌、鼈裙、吟士蟆のたぐいは、天然の味を最も多く保有している...
豊島与志雄 「「自然」」
...檻(おり)の中の熊(くま)みたいに動き回っていた)――などを呪(のろ)ったものだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ロッキー山脈を通じてメキシコに至るその辺に散布する Grizzly Bear(半白熊)...
中里介山 「大菩薩峠」
...子熊の米友を懐かしがり...
中里介山 「大菩薩峠」
...熊の仔は、黒い木で刻んだものです...
林芙美子 「お父さん」
...手の暇あらば熊手の内職もして見やうといふ気風なれば...
樋口一葉 「たけくらべ」
...熊笹の刈株をガサガサと踏みわけながら段々畑の畔道をのぼって行ったら...
久生十蘭 「生霊」
...中入り過ぎに寅子のチョボで、小仙の松王、海老蔵の源蔵、唐茄子の千代、松太郎の熊谷、もう一人名前をしらないやせぎすの男の敦盛で、これもいっぱいに活かしていてなかなかにコクがあった...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...当身のその本人が十年前に狂と見た熊楠の叡智に今は驚き居るに相違ない...
南方熊楠 「十二支考」
...あひるさんのお友達の三匹の小熊さんに電話を掛けて...
村山籌子 「三匹の小熊さん」
...その又裏は加賀侯以来の山上御殿(震災前の話である)を囲る古池に添うた道に接してその間の若干坪の空地には足を踏み入れる所もない程熊笹に混って萱草蓬の類が生い茂っている...
森於菟 「屍体異変」
...たとえば熊本の附近では猫(ねこ)もらい...
柳田国男 「こども風土記」
...お熊が五歳か六歳の頃から...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...天鼓流(てんこりゅう)村上賛之丞(むらかみさんのじょう)(越後領(えちごりょう))八車(しゃ)流(りゅう)牧野雷堂(まきのらいどう)(四国(こく)領(りょう))月花流(げっかりゅう)柳川佐太夫(やながわさだゆう)(熊本領(くまもとりょう))もっともこのうちには...
吉川英治 「神州天馬侠」
...熊本郊外の岩殿山の洞窟にこもって...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...熊谷笠(くまがいがさ)を横に向けて――...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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