...もう暖国の桜は散り過ぎた熊本(くまもと)の城下を後にした...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...………」猪熊(いのくま)の爺(おじ)は...
芥川龍之介 「偸盗」
...そこに少しでも熊笹の根があると...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一熊! 熊! 荒熊...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...熊谷直好翁の墓のことを私は持ち出した...
田山録弥 「大阪で」
...みやげに熊の肉を背負って来るのであります...
知里真志保 「アイヌ宗教成立の史的背景」
...そのあとを赫鬚(あかひげ)をはやしたこわい顔の男がおもちゃの熊(くま)を片手にぶら下げてノソリノソリついて歩く...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...この八年は熊本県で江藤党が騒動を起して...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...熊本の高等学校からはじめて東京へ出て来た――」と聞かれもしないさきからいなか者を吹聴(ふいちょう)しておいて...
夏目漱石 「三四郎」
...「大黒屋と小熊屋と三村屋と同じ人間が火を放けたなら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...指先を憎体な熊手のやうに曲げて凝つと...
牧野信一 「冬の風鈴」
...異伝を挙げて〈時に豊玉姫八尋(やひろ)の大熊鰐(わに)に化為(な)りて...
南方熊楠 「十二支考」
...熊楠惟(おも)うに...
南方熊楠 「十二支考」
...その又裏は加賀侯以来の山上御殿(震災前の話である)を囲る古池に添うた道に接してその間の若干坪の空地には足を踏み入れる所もない程熊笹に混って萱草蓬の類が生い茂っている...
森於菟 「屍体異変」
...のちの宗像(むなかた)・賀茂(かも)・八幡・熊野・春日(かすが)・住吉(すみよし)・諏訪(すわ)・白山(はくさん)・鹿島(かしま)・香取(かとり)のごとく...
柳田国男 「山の人生」
...すばらしい鉱脈(こうみゃく)が見つかったんだ」熊蔵はこういって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...(多寡(たか)のしれた伊勢や熊野の漁夫兵...
吉川英治 「新書太閤記」
...紀州の熊野浦、勝浦の港に入らうとする頃であつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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