...実は化合作用の間に起る温度上昇が緩徐に終熄するためにそうなるのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...警官隊の激しい銃声もいつの間にか熄(や)んでいた...
海野十三 「恐怖の口笛」
...世界暦二千百五年第四氷河期は終熄を告げた...
海野十三 「予報省告示」
...夜が明けると昨夜の声は熄んでゐた...
原民喜 「夏の花」
...この取引が終熄(しゅうそく)する暁には...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...こうして胸に受ける白刃の冷たさ鋭さと映るのが――この自然に対決を迫って来て熄まぬものは何んだろう...
横光利一 「旅愁」
...花の団塊は熄む間もなくぐるぐる白い圏を描いていた...
横光利一 「旅愁」
...宗厳も「道」を求めて熄(や)まない...
吉川英治 「剣の四君子」
...事(コト)熄(ヤ)ムベカラズ...
吉川英治 「三国志」
...赤坂は一おう終熄(しゅうそく)したものの...
吉川英治 「私本太平記」
...熄(や)んではいない...
吉川英治 「私本太平記」
...彼の高潔な趣味と修養の心掛けは熄(や)まなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...論議は熄(や)んだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...世はなお戦乱の熄(や)む日もないが...
吉川英治 「新書太閤記」
...こうもひどく秀吉を悲しませて熄(や)まないのだろうか...
吉川英治 「新書太閤記」
...地上の修羅(しゅら)がいつ熄(や)むか...
吉川英治 「新書太閤記」
...相互の砲声はまだ熄(や)まない...
吉川英治 「日本名婦伝」
...もし『孟子』にいうごとく「王者の迹(あと)熄(や)みて詩亡び...
和辻哲郎 「孔子」
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