...類焼は五軒ばかりで熄(や)んだが...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...戦火は熄み、親しく葉書して呉れたその人は爆火に仆れ、此に描かれた街々の、景情のことごとく氓びつくしてしまつたこと、繰返し説くにも当るまい...
正岡容 「下町歳事記」
...この取引が終熄(しゅうそく)する暁には...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それらを終熄させるための具に用いたに違いない**...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...祟(たた)りも熄(や)むであろうと思うて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それこそ長らく彼の望んで熄まなかったものの一つだった...
横光利一 「旅愁」
...花の団塊は熄む間もなくぐるぐる白い圏を描いていた...
横光利一 「旅愁」
...なお熄(や)まない...
吉川英治 「上杉謙信」
...曹操の熄(や)まざる侵略のあるものを...
吉川英治 「三国志」
...自分の邸へ駈けこんで行きました」「戦は熄(や)んだ...
吉川英治 「三国志」
...国々の反乱はなお熄(や)まず...
吉川英治 「三国志」
...彼の高潔な趣味と修養の心掛けは熄(や)まなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...突き投げ突き伏せて熄(や)まざるかのような大演技を演じて見せたのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...やがて熄(や)む...
吉川英治 「日本名婦伝」
...しゃっくりも熄(や)んだ...
吉川英治 「松のや露八」
...夜半(よわ)の海鳴りと共に血の燥(さわ)ぎの熄(や)まない折はあっても...
吉川英治 「源頼朝」
...「討ちもらすな」「ひとりも城戸の内へ生かして帰すな」急追して熄(や)まない源氏の人々は口々にそう云い合った...
吉川英治 「源頼朝」
...関ヶ原の役は熄(や)んでも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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