...今さらに腹の煮え切る思いがする...
伊藤左千夫 「春の潮」
...今や煮え上つたところの鍋ぶたを取つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...思うと腸が煮えくりかえるほど腹が立ちました...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「あの顔」
...鍋の肉が煮えかける頃には...
豊島与志雄 「交遊断片」
...晩飯は鍋で煮えているから...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...俺(おれ)は大通りからきたんだが、皆の衆、もう熱くなってるぜ、水玉が飛んでるぜ、煮えてるぜ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それが煮え立った頃席上へ持ち出して...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...大海戦にでもぶつかるように腹の底で煮えるものがあった...
中井正一 「地方の青年についての報告」
...私は腸(はらわた)が煮えくり返るようだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手つ取早く決めるわけに行かない」「――」「煮え切らない心持で日をくつてゐると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...腸(はらわた)が煮えくり返るほど後悔したが追付かない――せめて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お六が煮え立つた二度目の湯を持つて來てくれたので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...煮えくり返るようなそうぞうしい階下の雑音の上に...
林芙美子 「新版 放浪記」
...鉢巻の手拭で湯呑みとコップを拭いて煮えたぎる茶をついだ...
林芙美子 「下町」
...ならべられた五升釜に、ぐらぐらと、米が煮える...
火野葦平 「花と龍」
...みんながみんな判で押したように煮え切らない返事をするばかりだった...
正岡容 「小説 圓朝」
...鍋の中でグツグツ煮えている鯨のスキ焼の一片を挟み上げて令弟...
夢野久作 「近世快人伝」
...頭の中は煮えるように……額は氷のように……掌(てのひら)は火のように感じつつ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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