...煩悶するにも及ばぬ...
大隈重信 「我輩は何故いつまでもすべてに於て衰えぬか」
...煩悶するやうな調子で...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...又總理大隈伯の苦惱煩悶する所たるべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...又総理大隈伯の苦悩煩悶する所たるべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...只許嫁(いひなづけ)のマリイの事を思ひ出すと煩悶する...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...斯(か)う云ふ意味の孤独の底(そこ)に陥(おちい)つて煩悶するには...
夏目漱石 「それから」
...大差別があると自任しながら他(ひと)が自分を解してくれんと云って煩悶するのは矛盾です」「それで先生は後世に名を残すおつもりでやっていらっしゃるんですか」「わたしのは少し...
夏目漱石 「野分」
...しまったしまったとしきりに舌打ちをしながらいたく煩悶する態であったが...
久生十蘭 「魔都」
...煩悶するなら事件が片附いてからゆっくりやって貰いたいと歯痒がるは恐らく作者だけではあるまい...
久生十蘭 「魔都」
...世にもあられぬことを思うて独り煩悶するが如き...
福沢諭吉 「女大学評論」
...ただいたずらに目下の私に煩悶するのみ...
福沢諭吉 「学者安心論」
...ただ退きて私(ひそか)に煩悶するのみ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...動気が躍って精神が不安を感じて非常に煩悶するのである...
正岡子規 「死後」
...いよいよ煩悶する...
正岡子規 「病牀六尺」
...しかし生理的に煩悶するとても...
正岡子規 「病牀六尺」
...両親も娘の煩悶するのがもっともに思われて歎息(たんそく)ばかりしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...モリエエルは年若な妻に対する誘惑の多い事を感じて人知れず煩悶する...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...名利を思うて煩悶するというようなことに特別の内容が感じられなかったのである...
和辻哲郎 「初めて西田幾多郎の名を聞いたころ」
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