...爾らのうち誰(たれ)かよくおもい煩いてその生命(いのち)を寸陰も延べ得んや...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...何時でも好い時にあがってくださいよ」「煩い」それでも老婆は打っちゃって置けないので...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...三年以来の忙しい仕事や煩いの多い社交...
徳田秋声 「黴」
...自分とナヂェージダ・フェドセーヴナとのあいだにのべつに割りこんできたあの小煩い頭だのを...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...健三には或種類の人の受ける程度より以上の煩いになった...
夏目漱石 「道草」
...こんな煩いが心にあるのに...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...あのまゝなら仕方がないぢやないの?」「煩いな...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...」「何てえ煩い畜生だらう...
牧野信一 「池のまはり」
...煩い赤ん坊なんだらう! と...
牧野信一 「F村での春」
...煩いぞ……」「お前えの胸像だつて...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...もぐつてゐろの――と煩いな――起きるよ...
牧野信一 「早春のひところ」
...あいつの叫び声を……」「煩いツ!」樽野は暗闇(やみ)の中で突然ラツパのやうに怒鳴つた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...」「何を笑ふんだ、煩い...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...また思い返していずれ菖蒲(あやめ)と引き煩い...
南方熊楠 「十二支考」
...いずれあやめと引き煩いながら書き続くる内...
南方熊楠 「十二支考」
...今度新帝(東山天皇)御医薬の時山王の猴もまた疱瘡煩いける...
南方熊楠 「十二支考」
...煩いとなっていない学芸性...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それが煩いの因(もと)じゃと申すのか」「さればです...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索