...我が心の照応する所境によって変幻極りない...
泉鏡花 「おばけずきのいわれ少々と処女作」
...モルガン等の母系説の示唆によって社会学者らの主張する史前社会における女性の高地位説に照応するものであり...
高群逸枝 「女性史研究の立場から」
...鸚鵡石(おうむいし)で鉦(かね)や鈴や調子の高い笛の音の反響しないという記事とは相照応する点がある...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...その量対時間関係が「油かすりて」欠乏する感じに照応するのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...そうした云わば任意の断片的な実在部分に照応する反映が単に所謂知識(Wissen)と呼ばれるものだ...
戸坂潤 「科学論」
...現実の世界(之は哲学的範疇によれば物質と呼ばれる)に対して、之の最も直接な第一次的反映として、世界直観が、所謂「世界観」が、照応する...
戸坂潤 「科学論」
...他方に於ては当時の啓蒙思想家や自由思想家・唯物論者の階級的な進歩性に照応するものだった**...
戸坂潤 「科学論」
...之は全く学生――このインテリゲンチャ代表者――の知能技術の低能化に照応する一現象に外ならない...
戸坂潤 「技術の哲学」
...国交断絶に照応する戦時動員はないわけであるから...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...照応するものだった...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...ボルツァーノのこの客観主義を認識作用に照応する対象一般に適用したものは...
戸坂潤 「辞典」
...処でこの家族主義的原始化に照応する神秘主義は...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...統制は常に一国主義的な支配様式に照応するものであったのだから...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それに照応する論理的システムを意味しなくてはならぬが...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...かく言ひては「雨とふらせて」と照応するためにこの蛇足の語を加へたる痕跡(こんせき)歴々として余り見つともなく候...
正岡子規 「人々に答ふ」
...今それら諸版の相照応する諸章を対照してみると次の如くである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それがこのことに照応する...
三好十郎 「恐怖の季節」
...そして第三のドグマティストたち……」とあるのに照応する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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