...煖爐(ストーブ)の火氣に鬱した室内の空氣を入代へて居た...
石川啄木 「病院の窓」
...冬は煖炉(だんろ)に薪(まき)を燃やすようにしてあったので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...蝋燭で煖まろうとして見た...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...古い煖炉の蓋と、古靴と、二個の魚籠と、三脚の洗面台と、火掻き棒があるばかりであった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...その他あらゆる種類の室々で音を立てて燃え盛っている煖炉の輝かしさと云ったら凄じかった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...窓際に机、机の傍に煖炉...
中原中也 「夢」
...漆(うるし)に似たる石炭に絹足袋(きぬたび)の底を煖(あたた)めるところにある...
夏目漱石 「虞美人草」
...しばらく煖炉(ストーブ)の傍(はた)で煙草(たばこ)を吹かして待っている間に...
夏目漱石 「門」
...瓦斯の燃える音が微(かす)かにしてしだいに背中からほかほか煖まって来た...
夏目漱石 「門」
...煖炉(だんろ)の上にある本と...
夏目漱石 「倫敦消息」
...」煖炉(ストーブ)の前で...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...見ていても気が焦ら立つようなのろくさいしぐさで煖炉を燃やしつけ...
久生十蘭 「海豹島」
...煖炉を燃しつけておく」久美子は言われたように風呂場へ行き...
久生十蘭 「肌色の月」
...久美子は煖炉の燃えさしの上に紙屑や木箱の壊れたのを積みあげ...
久生十蘭 「肌色の月」
...お前(めえ)のゐる煖炉(ペチカ)の上へなんぞ行くもんけえ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...昼飯には屹度何かしら煖(あつた)かな物を二銭が所(とこ)買つてやつてゐた...
ボレスラーフ、プルース 二葉亭四迷訳 「椋のミハイロ」
...その胸は煖(あたた)まる代(かわり)に冷え切って...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
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牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
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