...外見だけでも健康を顧慮しようと云う気力さえすでになかったのでございます...
芥川龍之介 「疑惑」
...とにかく外見だけは冷やかに妻の母や弟と世間話をした...
芥川竜之介 「歯車」
...兎に角外見だけは冷やかに妻の母や弟と世間話をした...
芥川龍之介 「歯車」
...したがつて余裕ある人を見るとその外見だけから判断してただちに不真面目だとか緊張が足りないとかいつて攻撃する...
伊丹万作 「余裕のことなど」
...外見だけは如何にも文物燦然と輝いていたが...
内田魯庵 「四十年前」
...すべてのものがただ外見だけの間に合わせもので...
寺田寅彦 「断水の日」
...亮の子供の時からの外見だけで彼を判断していた老人などは...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...その外見だけに囚われた見方かも知れない...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...外見だけは至極(しごく)穏やかである...
夏目漱石 「虞美人草」
...外見だけでも彼を受け入れることさえしなかった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...彼は外見だけはいかにもしんみりと控えていた...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...未墾の不毛地があるという外見だけで...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それで少なくとも外見だけでも...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...外国映画などで目から入ることの外見だけの模倣が現われる...
宮本百合子 「明日をつくる力」
...外見だけの荒っぽさと称される境遇が...
宮本百合子 「異性の友情」
...外見だけのこととしていいくるめきれない女性歴代の情感の飢渇が...
宮本百合子 「異性の友情」
...からうじて外見だけはごまかせる...
三好十郎 「おスミの持参金」
...外見だけはあらましできたようなものの...
吉川英治 「新書太閤記」
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