...また焼討の奇策あり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...お松は、京都でも、江戸でも、この時代の不安な空気の中に住み慣れてはいましたが、自分ひとりの身ならばともかく、偶然ながら子持ちの身になってみると、今日は暗殺、明日は焼討ち、といったような空気が、そら恐ろしくなって、この屋敷に住んでいる以上は、自分たちもめざされはしないかという取越苦労なども起っていたところへ、与八がやって来て相談をかけたものですから、それに従うのが、いちばん安心だと、その場で心をきめてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...陣屋を焼討ちするようなことはすまい...
中里介山 「大菩薩峠」
...水戸家志士が井伊を討った上ただちに横浜の焼討をするという密策――これは江戸でできた水薩密約覚書中にある――の後半部すなわち横浜攘夷について...
服部之総 「志士と経済」
...横浜焼討は、大老暗殺が水戸の私怨でないゆえんを天下に表示するためだというが、「実は甚(はなは)だ愚策にて一己清潔のため天下之(の)大事を招候(まねきそうろう)は必定」、内乱にあわせて対外戦端を開くことがあっては容易ならぬ仕儀となろう、という反対意見...
服部之総 「志士と経済」
...防備の薄い海村に焼討ちをかけ...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...焼討ちにかかれ」と...
吉川英治 「三国志」
...しばらく夜襲も焼討ちもなかった...
吉川英治 「三国志」
...叡山を焼討ちになどいたしたら...
吉川英治 「新書太閤記」
...焼討ち反対のものも多くいたらしいが...
吉川英治 「新書太閤記」
...全山の焼討ちと、僧俗すべての大殺戮(だいさつりく)が無言の答えとして敢行された...
吉川英治 「新書太閤記」
...「室町将軍の館(やかた)は焼討ちをまぬがれまいぞ」などと...
吉川英治 「新書太閤記」
...焼討ちを覚悟していた将軍義昭(よしあき)には...
吉川英治 「新書太閤記」
...叡山(えいざん)の焼討ちに見...
吉川英治 「新書太閤記」
...焼討ちでもしないと陥(お)ちません」「もうよせ...
吉川英治 「新書太閤記」
...外来の貿易関係者を接待する嘉賓堂の焼討...
和辻哲郎 「鎖国」
...こうなるともう簡単に会堂の焼討などは出来なかったのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...その際に有名な彦山霊山寺の焼討をやったのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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