...法然様(ほうねんさま)から蓮生という名前をもらって大得意で――この時は間違いなくレンショウといったものですがね...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで先生も、やや安心して、若い劇作家連に向ってひきつづき熊谷の物語をはじめました、「法然様も、これには驚いてね、法名が欲しければいくらでもしかるべきものを上げよう、なにも熊谷が蓮生(れんしょう)とつけたから、お前もそれと同じ名前でなければいけぬという理由はない、第一、それではまぎれ易(やす)くて、名前をつける意味をなさない……と法然様がねんごろに諭(さと)されたけれども、宇都宮の弥三郎はいっかなきかない、ぜひ熊谷と同じ名前を貰って行かなければ、あいつの前へ幅が利(き)かないという理窟で、法然様もあきれ返り、よしよしと同じ蓮生の名を授けてくれたものだから、宇都宮の弥三郎様が、鬼の首でも取ったつもりで、大喜びで東国へはせ返り、熊谷様の前で溜飲を下げたものだ……それからこっち、本家の方がレンセイ、新家(しんや)がレンショウとこうなったんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...法然様のところまで詰問(きつもん)に出かけ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで法然様が念仏ばかりでいいと仰言(おっしゃ)ったのだ...
中里介山 「法然行伝」
...もう少し智恵のある人間に向っては法然様だって何も念仏に限るとはおっしゃりますまい」というのを...
中里介山 「法然行伝」
...恩師法然様が讃岐(さぬき)よりご帰洛と聞いて...
吉川英治 「親鸞」
...――して法然様には...
吉川英治 「親鸞」
...お使いのためにですか」「そうです」「師の法然様から?」「いえ――」と...
吉川英治 「親鸞」
...大祖法然様には)と...
吉川英治 「親鸞」
...大祖法然様を失って...
吉川英治 「親鸞」
...しかし金堂と対照して講堂が全然様式を異にしていることは意味のあることである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...右の諸作と全然様式を同じゅうするものは存しない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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