...然りと雖も、彼等の勢力は未だ以て中原を動かすに足らざりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...果して然りとせば今日までほとんど独創的意見を見ない我が軍事界のため一つの誇りと言うべきである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...『地を易(か)えれば皆然り』思想も言論も挙動も風采も元より大した区別のあるものではなく...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...然り余は今は自己の善行に憑(よ)らずして十字架上に現われたる神の小羊の贖罪に頼めり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...然り余は無教会にはあらざるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...曰く、然り...
大町桂月 「秋の筑波山」
...特に、神話学に関する著述に於て、然りとす...
高木敏雄 「比較神話学」
...然りと雖(いえど)も相互に於ける身分の貴賤...
太宰治 「不審庵」
...其眼中復た区々の小是非小問題なきものゝ如し然り唯だ百姓議論...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...然りと雖秀峯直ちに其間に聳えて...
長塚節 「草津行」
...山の淡緑なるもの皆然り...
長塚節 「草津行」
...夫れ然り、余予め衣を重ねて備ふる所あり...
長塚節 「草津行」
...然りとか否とか答えるより外はなかったのです...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...然りしこうしてその進歩をなせし所以(ゆえん)の本(もと)を尋ぬれば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...この言まことに然り...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...渡辺篤といふ男、結局気を許せず、三益亦然り、段々不要分子を整理して座をしっかりかためたい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...しかるに常識は問のない然りであり...
三木清 「哲学入門」
...果して然りや」と...
吉川英治 「三国志」
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