...……時に君は社会主義者かね?」僕は勿論 qua(これは河童の使ふ言葉では「然り」と云ふ意味を現すのです...
芥川龍之介 「河童」
...然り、最も天下の同情を有する竹園の令旨のみなるを見たり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...然り、彼は成功と共に失敗を得たり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...然りと雖も、三軍を率ゐて逐鹿を事とす、眼の人たらざるも或は可、手の人たらざるも亦或は可、唯若し涙の人たらざるに至つては、断じて将帥の器を以てゆるす可からず、以て大樹の任に堪ふ可からず...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...然りと雖(いへど)も佐佐木君は東坡(とうは)再び出世底の才人...
芥川龍之介 「八宝飯」
...然り余は万を得て一つを失わず...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...はたまた産業に於いて然り...
太宰治 「津軽」
...火把(たいまつ)を握れば、火遂にその手に及ぶ、然り、思いの外殺急(さっきゅう)に及び来れり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼れも亦之れを以て窃かに自ら誇るものゝ如し故に皆然りといふ然れども大阪の会議と民選議院の建白とは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そして常に身を危うくすることを恐れ然りとも否とも言わない微妙な才能をもってる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ツルゲネーフに於けるバザロフ然り...
豊島与志雄 「性格を求む」
...愚かにも――然り愚かにもです――犯罪を単に全部認めたのみならず...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...然りといえども、わが人民の精神においてこの数千年の習慣に疑いを容れたるその原因を尋ぬれば、はじめて国を開きて西洋諸国に交わり、かの文明の有様を見てその美を信じ、これに倣(なら)わんとしてわが旧習に疑いを容れたるものなれば、あたかもこれを自発の疑いと言うべからず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...然りといえども世の中の事はすべて平均をもって成るものなれば...
福沢諭吉 「小学教育の事」
...然りといえども、馬はなお、その物の毒性なるか良性なるかを弁ずるの能力を有す...
福沢諭吉 「物理学の要用」
...然り、今度は鳥の言葉が彼を殺した...
三好達治 「測量船」
...果して然りとすると...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...車中また然り、さいきんの中共では北京も上海もこれが見られなくなったと聞く...
吉川英治 「随筆 新平家」
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