...然り而して予の英吉利より帰朝するや...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...然り、この世に同一の物は無い、決して無い...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「落葉」
...然り余は余の国人に捨てられてより世界人(Weltmann)と成りたり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...滿身悉く傷痍を受けて殆ど完膚なきを見る然り彼れが盛名の時代に死せざりしは實に彼れの不幸なりき大不運なりきさもあらばあれ彼れは他の元勳政治家に比して最も堅固なる根據を有せり政黨の首領として最も素養ある位地を有せり他の元勳政治家は未だ利害を同ふするの政黨を擁するものなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...若し然りとすれば...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...然り、侯は既に自ら公言して、乃公は一身を挙げて政友会に殉ずる能はずといへり、是れ尋常党首の言ふ能はざる所にして、適々以て侯の侯たる所以の本領を見るなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...僕一人の観て以て通俗となすもの世人果して然りとなすや否やいまだ知るべからざるなり...
永井荷風 「桑中喜語」
...然りとすれば一たび筆を通俗の小説に秉(と)らんとするもの...
永井荷風 「桑中喜語」
...然りと雖も彼は実行者ではない...
平出修 「逆徒」
...然りといえども、時勢の世を制するやその力急流のごとくまた大風のごとし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...西洋諸國大抵皆然り...
福沢諭吉 「帝室論」
...ヒヤヒヤとか然り/\と煽動する笛のやうな声が挙った...
牧野信一 「喧嘩咄」
...然り、彼はやって来た...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...欣二 ……然り、飢えてるね...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...然り...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...単に姙娠に関する前記二三の特例に照すも斯(かく)の如く明瞭なる事然り...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...きょうの出立にしても然りである...
吉川英治 「宮本武蔵」
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