...少しも不自然もなく...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...自然も私もすつかり変化した...
種田山頭火 「其中日記」
...法然もあきれて、暫くは言葉も出なかったが、やがて、「何事に泣きなさるのだ」と尋ねられたので、熊谷「貴様のような罪深い奴は手足をも切り、命をも捨ててこそ、後生は助かるのだ、とでも仰せられるのかと思って居りました処が、ただ念仏さえすれば救われると、易々(やすやす)と仰せられたので、あんまり嬉しくて泣いてしまいました」という言葉が如何にも真実に後生を恐れる殊勝者と見えたので、法然は懇(ねんご)ろに念仏往生、本願正意(ほんがんしょうい)の安心を授けた処二つなき専修の行者になってしまった...
中里介山 「法然行伝」
...生き生きとした瞬間を全然もたないわけではないのです...
堀辰雄 「春日遲々」
...落着いた然も浸(したゝ)るばかりの悦びと感謝の心で...
牧野信一 「青白き公園」
...然もその同じ一分間を何辺となく繰り反した「ある期間」を道子の前に持つた事がある...
牧野信一 「凸面鏡」
...然も、私はウラスマルのすぐれた同族サーキヤムニの非常に珍らしい逸話の続きを、もう一度聞きたいと云ふ望みにかられて、再びあの無花果(いちじゆく)の立つてゐる庭へと足を向けたのである...
松永延造 「アリア人の孤独」
...然も此の形式を彼は仙人風に尊重し...
松永延造 「職工と微笑」
...然も草の方へは気が行って居ないので...
松永延造 「職工と微笑」
...然も此の二尺程の器の中には人骨が入っている...
松永延造 「職工と微笑」
...彼の女等は鏡の様に光って然も「無」なるものであった...
松永延造 「職工と微笑」
...自然も形成的なものとして技術的であり...
三木清 「哲学入門」
...自然もまた歴史的に限定されてゐる...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...必然も無くは無かった...
三好十郎 「恐怖の季節」
...理性も自然もそうすることを欲しないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...然も――幸か不幸か...
山本周五郎 「お美津簪」
...然も良人はかたく秘してほのめかしもしなかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...伸ばしてはならない自然もある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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