...探偵小説家としては当然しておくべきことの一つなのである...
海野十三 「探偵小説と犯罪事件」
...然して、稿本成りて、名を言海とつけられしは、佐藤誠實君の考選にいでたり...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...境界がきわめて判然してあるごとくに見えるが...
丘浅次郎 「境界なき差別」
...然して此等の星は地球からどの位の距離にあるかと云ふに...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...然して口碑や文字で今日まで伝はつてある歴史は...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...然して彼覚を召して問給うに...
高木敏雄 「比較神話学」
...然して後に、伊邪那岐命詔く、吾生めりし国は、唯朝霧のみ、薫り満てる哉と詔いて、吹き撥わせる御気に成坐せる神の名は、志那都比古(シナツヒコ)神、次に志那都比売神、亦た志那斗弁(シナトベ)ノ神と申す...
高木敏雄 「比較神話学」
...然して、貨幣を女性名詞とす...
太宰治 「貨幣」
...然して、この病患の精神を改善し、中國維新の信仰にまで高めるためには、美しく崇高なる文藝に依るのが最も捷徑ではなからうかと考へ、明治三十九年の夏(六月)、醫學專門學校を中途退學し、彼の恩師藤野先生をはじめ、親友、または優しかつた仙臺の人たちとも別れ、文藝救國の希望に燃えて再び東京に行く、その彼の意氣軒昂たる上京を以て作者は擱筆しようと思つて居ります...
太宰治 「「惜別」の意圖」
...然して早晩――通商條約が締結されるであらうと考へ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...然して墓所(はかしょ)に行きたる者追々に立帰り...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...眉(まゆ)がいかにも判然していた...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...この時のごときは遠くから弾の所在地は判然している...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...然してその理由は...
萩原朔太郎 「蒲原有明に帰れ」
...味についての記憶があんまり判然していない...
古川緑波 「牛鍋からすき焼へ」
...然して此処に人物を描かるゝに当りて...
牧野信一 「手紙」
...判然してくると美姉さんも……あなたがいい人だって気がして来たんだって……...
森本薫 「華々しき一族」
...然して、この前代未聞の裁判を確定したいと希望している者である」(7)この演説が終りました時に満場の官民が一度に吐き出した溜め息は、お互い同志を吹き飛ばす位で御座いました...
夢野久作 「霊感!」
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