...無骨な腕に幼子を抱き上げては...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...その藝のない無骨な點に惚れ込んで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...これは一体私共が当然受けなければならぬ運命でしょうか……」野口は無骨な手で涙を拭っては訴えつづけた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...無骨な豪傑風の顔は...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...苦労したのとその無骨な外貌のために年齢よりは四つ五つ老けて見える...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...その無骨な容貌だけでも目立つのに...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...とにかく他の先生がたに比べてよほど書生っぽい質素で無骨な様子をしておられたことはたしかである...
寺田寅彦 「田丸先生の追憶」
...私はその無骨なお坊さんの様子が...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...彼が頭を掻きながら無骨な...
南部修太郎 「S中尉の話」
...屋根職といった見かけの無骨なひとは...
久生十蘭 「あなたも私も」
...無骨な窓枠がはまっていた窓は...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...村長が太い無骨な指を突つこんでゐるあひだは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...あの無骨な男が、映画女優のアドマイヤラー〔恋人、求婚者〕だなんて、可愛いとこがあるね...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...公爵の無骨な言葉を聞くと...
堀辰雄 「「オルジェル伯爵の舞踏會」」
...バックにはわからない妙な無骨な感歎詞を連発した...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...無骨な矢代のことだからまごまごすると困るというので...
横光利一 「旅愁」
...この通りの無骨な男じゃあるが...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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