...これ程無駄のない...
石川欣一 「山を思う」
...心の無駄のない言はゞ近代味をもつたものである事であつた...
今井邦子 「伊那紀行」
...時間の無駄のないようにと仕事の手順を按配してやって...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...日々の別れであるその一日をりっぱに無駄のないように生かしてゆくことです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...無駄のないものは余り沢山はないやうである...
田山録弥 「小説新論」
...寸分無駄のない合理的な発電所や変圧所の方がどのくらい美しく気持がよいか比較にならないように思われるのである...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...寸分無駄のない合理的な発電所や変圧所の方がどの位美しく気持がよいか比較にならないやうに思はれるのである...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...しかしこの仮説が誤りであって「無駄のない有益なものが可能であり...
寺田寅彦 「鉛をかじる虫」
...無駄のない文章が与(あずか)って力ありと謂わねばならない...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...それが少しも無駄のない輪廓の中におさまり...
久生十蘭 「魔都」
...無駄のない書き方だといわねばならぬ...
平林初之輔 「新人の諸作一括」
...無駄のない生活をしてる彼の如きは...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...お嬢さんはごく真面目に無駄のない挨拶をしてそれで何となく愛嬌のある顔であつた...
正岡子規 「病牀六尺」
...決して無駄のないようにいたされたがよいと申すことじゃ...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...全く無駄のないような書物は善い書物ではない...
三木清 「如何に読書すべきか」
...プロレタリア的な知慧=無駄のない理論的であるとともに実践的な同時にびっくりするほど国際的な活々した知識をもつようになる...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」
...無駄のない日を暮して居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...『大日本史科』の「年末雑載」に出ている女の人の文章は読みにくいもので、日本語の歴史のいちばんの難関になっているが、無駄のない、きりっとしたもので、理智的な婦人の意志表示ともいうべきものである...
柳田国男 「故郷七十年」
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