...お前は私にこの長い言葉を無駄に云わせてはならない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...私も無駄には生きなかったのを知って喜んでくれるだろう...
有島武郎 「小さき者へ」
...冬一期に八十俵も他家に比して無駄にしているのです」との話です...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...彼が無駄に救おうとつとめている不幸をつくり出す最も大きなはたらきをしているのかもしれない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...朝じゅう無駄にしてしまったことを見てとった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...インキを無駄にすることにすぎない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無駄になったし――その上に...
直木三十五 「南国太平記」
...自ら無駄に生命を捐(す)てたものだ...
中島敦 「弟子」
...私がこれまでやってきた努力は全て無駄になるというわけ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...無駄に定まっとるというのに……」「わたしは...
火野葦平 「花と龍」
...無駄に生きているように思われました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...こう云ってかなたを指差したならばさすがの驢馬も往時の花やかな夢を思い出して息を吹き返すであろうと考えたが無駄になった...
牧野信一 「ゼーロン」
...どうせ無駄に棄てるべき原稿で...
牧野信一 「冬の風鈴」
...「無駄に道楽アしていねえよ」大きく柳美館は笑ったが...
正岡容 「寄席」
...聞こう、筋の通った話ならば、われわれも考えて見よう、無駄にはすまい...
三好十郎 「斬られの仙太」
...糸屑一本無駄にはせぬその仕末ぶりが大そう爺さんの気にいっている...
矢田津世子 「神楽坂」
...無駄に肥えておりますな」呂布の顔の側へきて...
吉川英治 「三国志」
...無駄になった献上の品々を抱えて...
吉川英治 「新書太閤記」
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