...吾は 頻りに 朝を 待ちつ 無駄に 求めて わが書(しよ)より借らん と せしは 憂さ の 晴らし」であつたところへ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...「力自慢で、わしが負けるなんて、そ、そんなはずはないのだが……」幽霊は、わざとらしい咳払(せきばら)いをして、「戦車の中には、食料品が不足だというのに、無駄に、力を出していいのかね」「えっ」この戦車の中には、食料品の貯(たくわ)えがないことは、はじめからしっていた軍曹だった...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...さっきから無駄に固唾(かたず)を呑ませられたのにムッとして...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...※わいてあふるるよろこび!※無駄に無駄を重ねたやうな一生だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...ぼやぼや無駄にすごしてしまって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...無駄にちがいあるまいが...
直木三十五 「南国太平記」
...あの穴をこの穴まで掘りつなげば無駄にならぬ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...無駄に消える労力はさらに多くなって来る...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...貴重な時間を無駄に費やさせられたあげく...
夏目漱石 「明暗」
...無駄にはしたくない...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...無駄に腰を抜かしていたのではない...
久生十蘭 「魔都」
...僕たちの骨折りもすっかり無駄になってしまうところだったよ」「頭蓋骨を用いるという思いつき――頭蓋骨の眼から弾丸を落すという思いつき――は...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...無駄に後悔することはしない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...「……」さすがにてれて小圓太はしばらく悧巧そうな目を無駄にパチパチ動かしていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...無駄に使わぬ思案の果だよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...無駄になった御饗応の物のあと始末やら...
吉川英治 「新書太閤記」
...無駄に疲れまいと心がけた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...地球上に無駄に放射されているエネルギーを...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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