...しかし彼の期待は二つとも無駄になった...
芥川龍之介 「沼地」
...「疫病が暗闇を歩かず」「昼間に起きる破壊が無駄になる」ようにジュピター(ローマの主神)の神殿に釘を打ち込む仕掛けは...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...三ツ輪の座敷に足を伸ばすとすき焼の鍋(なべ)の煮えるあいだも無駄に放っては置けないのであった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...訳者のこの仕事は無駄にはならぬであろう...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...金は一時出しても無駄には使はぬ...
長岡半太郎 「大阪といふところ」
...それのみならず上京中はなんでも無駄に日を過すまいといふ考なので...
長塚節 「竹の里人〔一〕」
...落雁だけ無駄になった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私がこれまでやってきた努力は全て無駄になるというわけ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...たとえ紙一枚でも無駄になさらぬ節倹なお心がけ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...大抵の人は因習の囚となつて心にもない日を送つてあたら一生を無駄に過してしまふのに...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...自ら無駄にした一年間がすぎて...
平山千代子 「転校」
...わたくしの努力は無駄になるでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...物質上の分配をしたい――滝本のそんな考へが百合子には無駄に思はれた...
牧野信一 「南風譜」
...二三夜は無駄に過ぎたが...
松永延造 「職工と微笑」
...広い劣等地を耕すには必ず種子が多量に無駄になるに違いないことを考えれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それがまた原爆被害者達の死や苦しみを無駄にしないためのいちばんの道でしょう...
三好十郎 「アメリカ人に問う」
...折角の足代も無駄になったというもの...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...そんな無駄には捨てられぬぞ」彦太は...
吉川英治 「脚」
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