...緋羽(ひばね)の蹴込敷へ褄(つま)はずれ美しく...
泉鏡花 「薄紅梅」
...尾羽(をば)は矢羽根(やばね)よ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...今は帝都の中心にある官立の某病院の生ける屍(しかばね)同様のからだを横たえつづけている...
海野十三 「四次元漂流」
...つくばねの名に負ひて...
大町桂月 「春の筑波山」
...弾機(ばね)の弛(ゆる)んだ吹込蓄音機は黙りこくつて...
薄田泣菫 「茶話」
...わからなければね...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...そのねばねばしたものの血であった事を見たからである...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「耳無芳一の話」
...その屍(しかばね)の臭気をとりもどすがいい...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...お品(しな)は恁(かう)して冷(つめ)たい屍(かばね)に成(な)つてからも其(そ)の足(あし)の底(そこ)は棺桶(くわんをけ)の板(いた)一枚(まい)を隔(へだ)てただけで更(さら)に永久(えいきう)に土(つち)と相(あひ)接(せつ)して居(ゐ)るのであつた...
長塚節 「土」
...エレーンの屍(しかばね)は凡(すべ)ての屍のうちにて最も美しい...
夏目漱石 「薤露行」
...二万の群集は彼の屍(しかばね)を繞(めぐ)ってその骨立(こつりつ)せる面影(おもかげ)に驚かされた...
夏目漱石 「倫敦塔」
...芸術家としての立場として僕が云ふならばね――とか...
牧野信一 「心象風景」
...西洋風の無頼漢同志の挨拶なのさと説明したらばね...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...さて上述インドで猴の尸(しかばね)を見るを不吉とするよりついに猴は死なぬものというに至ったごとく...
南方熊楠 「十二支考」
...ジョバンニはばねのようにはね起(お)きました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...死んだ時親類が4195瞑(つぶ)らせてくれなかった屍(しかばね)の目だなあ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...敵のかばねを踏みこえ踏み越え...
吉川英治 「私本太平記」
...もう生ける屍(かばね)のように青白くなってしまった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??