...しかし御主人は無頓着に...
芥川龍之介 「俊寛」
...しかし彼は無頓着にいろいろのことを話して行った...
芥川竜之介 「歯車」
...泰さんは一向無頓着に...
芥川龍之介 「妖婆」
...結果と周圍とに無頓着に内面の聲に從ふなげやりの快さとを教へた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...房雄は一向無頓着にて「イヤ其経験のないのに実にこまるんです...
田澤稲舟 「五大堂」
...「それからどうしました」と主人は無頓着に聞く...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...『最後の人形』は、そんなことは、一向無頓着に、ただ真直(まっすぐ)に立って、彼を見返しているばかりでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...物事に無頓着になり...
萩原朔太郎 「酒に就いて」
...黒いものをパクついてゐる男達はもうすべてのことがらに無頓着になつてゐるらしく...
原民喜 「廃墟から」
...すこし大きすぎる服を無頓着に着...
久生十蘭 「キャラコさん」
...――汽車はそんな私には無頓着に...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...名聲には無頓着に...
堀辰雄 「「鎭魂曲」」
...多少無頓着に調べ始めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...青白い肌を無頓着に太陽に曝してゐた...
牧野信一 「スプリングコート」
...無頓着に佇んで待つ馬の手綱を拾ふと...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...それに無頓着になるためには...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まったく微力のためか無頓着のためか(我々の足もとにあり・我々の手の中にあり・人生の習慣(しきたり)にきわめて密な関係のある・事柄を無頓着に扱うというのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...牛は自分等の頸に掛けられてゐるその鈴の鳴るのなぞは無頓着に草をはんでゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
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