...あるいは無頓着に見えるくらい...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...これは新聞や雑誌が無頓着にも誰れ彼れとなしに持ち上げて...
上村松園 「雷同性に富む現代女流画家」
...僕の心のなかの動揺などにはいっこう無頓着に...
海野十三 「地球を狙う者」
...ハヽヽヽ」と小僧サンは無頓着に笑ふ...
高浜虚子 「斑鳩物語」
...彼の書斎は無頓着にいつでも取り散らされ...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...私もなるほどと合点していよいよ無頓着に講義することになった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...すべては無頓着に受けていても...
中里介山 「大菩薩峠」
...ユマニテに比較的無頓着になつてゐる状態といふものは考へられるが...
中原中也 「我が詩観」
...「それからどうしました」と主人は無頓着に聞く...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...『最後の人形』は、そんなことは、一向無頓着に、ただ真直(まっすぐ)に立って、彼を見返しているばかりでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...黒いものをパクついてゐる男達はもうすべてのことがらに無頓着になつてゐるらしく...
原民喜 「廃墟から」
...まるで自分の旅行鞄(トランク)からでも取り出すように無頓着に曳っぱり出したものである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...』若い方の旅人は、無頓着に、どっかりとベンチに腰をおろしましたが、それと一しょに杖を落しました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...無頓着にもなれなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...青白い肌を無頓着に太陽に曝してゐた...
牧野信一 「スプリングコート」
...峯子の肩へ無頓着に時々肱をつかえさせながら...
「今朝の雪」
...それでも仲平は無頓着に黙り込んで...
森鴎外 「安井夫人」
...十シラブル十五シラブルの地名を無頓着に用いている...
柳田國男 「地名の研究」
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