...無頓着にこう返事をした...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...が、相手は無頓着に、元気のよい口調を続けて行った...
芥川龍之介 「将軍」
...しかし思兼尊は無頓着に...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...僕はお袋が立つ時にくれぐれ注意したことなどは全く無頓着になっていた...
岩野泡鳴 「耽溺」
...はたには全く無頓着に...
豊島与志雄 「或る夜の武田麟太郎」
...すべては無頓着に受けていても...
中里介山 「大菩薩峠」
...謂はばランボオよりもうんと無頓着に夢みる道なのだが...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...が、当の苗子はそんな思惑を知ってか知らないでか、至って呑気に、無頓着に、女学校の寄宿舎にいる女学生のように、縦横無碍(むげ)に、そして不即不離に立廻(たちまわ)っている様子でした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...黒いものをパクついてゐる男達はもうすべてのことがらに無頓着になつてゐるらしく...
原民喜 「廃墟から」
...まるで自分の旅行鞄(トランク)からでも取り出すように無頓着に曳っぱり出したものである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...――汽車はそんな私には無頓着に...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...作家がどんなに無頓着に書かうと...
堀辰雄 「プルウストの文體について」
...私をもその子供竝みにかなり無頓着に取り扱つた...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...多少無頓着に調べ始めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...(留置場生活が永くなると、特別な場合でない限り、眠ってから入れられて来る者に対して、無頓着に、幾分迷惑にさえ感じるのであった...
宮本百合子 「刻々」
...それに無頓着になるためには...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(b)実に彼がおのれの死をこれほど無頓着に軽く考えたということこそ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...牛は自分等の頸に掛けられてゐるその鈴の鳴るのなぞは無頓着に草をはんでゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
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