...常に無頓着なりしに似ず...
石井研堂 「釣好隠居の懺悔」
...何事にも無頓着なる予と雖(いえど)も...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...無頓着な大雅は別に辞退もしないで...
薄田泣菫 「茶話」
...服装に無頓着な男で...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...その大胆無頓着なる...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...無頓着なふうで頭を振って...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...あなたは無頓着な高慢な態度を持ち続けていた...
豊島与志雄 「常識」
...平素は身装に無頓着なのにも拘らず...
豊島与志雄 「立札」
...「奥さんくらい無頓着な人はない...
豊島与志雄 「反抗」
...かう云ふ事には何時も無頓着な日本の新聞紙はまだ何等の報道をもしないらしい...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...すべてに於て極めて無頓着な田山白雲...
中里介山 「大菩薩峠」
...無頓着な方の自分にさへさうだから他の同僚の多くは日々の辭令の外に隻語をも交さなかつた...
長塚節 「教師」
...無頓着ならば食卓の上に便器があっても平然として食事ができるはずであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...けれど今きいてゐれば、あの無頓着な、どちらかと云へばちとずぼらのすぎる男の胸にも、女に逃げられた時の寂しみを味つてゐるんだと私は思つた...
平出修 「二黒の巳」
...流石(さすが)に無頓着な私も明日は愈々(いよいよ)家の荷物が全部競売にされるという前の晩などは...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...無頓着な人は好い加減なのを穿いて行く...
森鴎外 「百物語」
...然(さ)う云ふ点に案外無頓着な学者芸術家の気質を自然に現して居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...画家は概(おほむ)ね其(それ)等のことに無頓着な風をして居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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