...何事にも無頓着なる予と雖(いえど)も...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...兄はあの通りの無頓着な人だったものですから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...それから彼は無頓着な態度で言った...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...無頓着な色を帯びていたうちにも...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...島村はいつもの無頓着な態度ではいって来て...
豊島与志雄 「立枯れ」
...無頓着なる主人は存外平気に構えて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...自分に対する悪口に無頓着なることは出来ぬ...
新渡戸稲造 「自警録」
...君の小説の中では、僕はいつも「世間慣れない、物事に無頓着な、おとなしく人の好いお坊つちやん...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...「彼女もまた有罪になった」「誰?」「モラン夫人だ」「私はヴィクトリーヌ嬢のことを貴方に言ったのよ」ミショノー嬢は割合無頓着な様子でポワレの部屋へ入ってきながら言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...倅が何処の学校で何を研究してゐるか? 何時卒業したか? 一切無頓着な人で...
牧野信一 「祖母の教訓」
...全然無頓着な方であった...
宮本百合子 「犬のはじまり」
...いろんな女がどうして女の業績全般に対してひどく無頓着なのでしょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この無頓着な人と...
森鴎外 「寒山拾得」
...事によると例の無頓着な昔の人だから...
柳田國男 「地名の研究」
...鋲や俵は一種無頓着なる万葉仮名であろうと思う...
柳田國男 「地名の研究」
...然(さ)う云ふ点に案外無頓着な学者芸術家の気質を自然に現して居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...画家は概(おほむ)ね其(それ)等のことに無頓着な風をして居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...矢張(やはり)詩人らしい無頓着な所があると思つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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