...かう云ふ些事(さじ)に無頓着な先生にも...
芥川龍之介 「手巾」
...永遠の問題に無頓着なる胡蝶のやうな「デカダン」を見た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...義雄自身にも、着ごころがいいわけではなかつたが、無頓着な渠には、洋服地の粗末なのや、不體裁なのは左ほど氣にもならなかつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...服装に無頓着な男で...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...それから彼は無頓着な態度で言った...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...細君からして随分こんな事には無頓着な人だと見える...
寺田寅彦 「イタリア人」
...……神経質な継母と凡てに無頓着な父との下に苦しんだ幼年時代...
豊島与志雄 「二つの途」
...自分の存在にさえ無頓着なこの室の主人が...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分は服部氏の庭に立つ時分尻をおろしたがそんなことには極端に無頓着な故人はぎつしり尻を捩上げた儘である...
長塚節 「記憶のまゝ」
...さうして教師の無頓着なのと違つて仲々一癖あり相な容貌であつた...
長塚節 「隣室の客」
...芸術の影響に全然無頓着な人間でないとみずからを証拠立てるだけでも三四郎は風流人である...
夏目漱石 「三四郎」
...「彼女もまた有罪になった」「誰?」「モラン夫人だ」「私はヴィクトリーヌ嬢のことを貴方に言ったのよ」ミショノー嬢は割合無頓着な様子でポワレの部屋へ入ってきながら言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ともかくもお勢は頗(すこぶ)る無頓着な容子(ようす)で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...流石(さすが)に無頓着な私も明日は愈々(いよいよ)家の荷物が全部競売にされるという前の晩などは...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...全然無頓着な方であった...
宮本百合子 「犬のはじまり」
...何事にも無頓着な様子で歩き廻つてゐる...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「駆落」
...矢張(やはり)詩人らしい無頓着な所があると思つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...彼はまたいつもの無頓着な風に歸つて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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