...完(まった)く身なりなどには無頓着なのであろう...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...無頓着な彼を見守った...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...永遠の問題に無頓着なる胡蝶のやうな「デカダン」を見た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...服装に無頓着な男で...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...無頓着な色を帯びていたうちにも...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...無頓着な田舎でも...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...二千円の勧業債券に対して私を無頓着ならしめた...
豊島与志雄 「道化役」
...芸術の影響に全然無頓着な人間でないとみずからを証拠立てるだけでも三四郎は風流人である...
夏目漱石 「三四郎」
...無頓着なる主人は存外平気に構えて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...貴方はまだこのような粗末な住居に留まっておられるんですか?」「確かに」と彼はうわべは無頓着な様子で言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...市中はそれには無頓着な樣子をしてゐる...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...存外壯健な肉體と無頓着な精神をもつて目の前に坐つてゐるのも...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...いろんな女がどうして女の業績全般に対してひどく無頓着なのでしょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大好(だいすき)よと無頓着なる返辞...
森鴎外 「そめちがへ」
...はなはだ無頓着な態度を持し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...画家は概(おほむ)ね其(それ)等のことに無頓着な風をして居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...また無頓着なほうでもあった...
吉川英治 「私本太平記」
...その者が日頃そうした注意に無頓着な方だとすぐ「ゆうべのせいだろう」と冷笑したりするのである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索