...無頓着な彼を見守った...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...相島は無頓着な風で茶筒から茶をこぼし/\土瓶に移してストーヴの上の藥罐を下しながらにこついて居る...
有島武郎 「半日」
...何事にも無頓着なる予と雖(いえど)も...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...道路の繁昌に伴う雑音塵埃に無頓着なるには少しくポーエチック過ぎる...
内田魯庵 「駆逐されんとする文人」
...ウムベルト王がふだんから身の廻りのことに一向無頓着なのが気になつてならなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...そこへ竜騎兵中尉が這入って来て、平生の無頓着な、傲慢(ごうまん)な調子でこう云った...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...無頓着なる所作ならば何が故にかくは綺羅(きら)を飾れる...
夏目漱石 「草枕」
...また心付くも無頓着なるごとく...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...無頓着なる主人は存外平気に構えて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...君の小説の中では、僕はいつも「世間慣れない、物事に無頓着な、おとなしく人の好いお坊つちやん...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...今までどんな無頓着な日常を送っていたか...
久生十蘭 「キャラコさん」
...彼は無頓着なようすで黒へ二度...
久生十蘭 「黒い手帳」
...ともかくもお勢は頗(すこぶ)る無頓着な容子(ようす)で...
二葉亭四迷 「浮雲」
...存外壯健な肉體と無頓着な精神をもつて目の前に坐つてゐるのも...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...何事にも無頓着な様子で歩き廻つてゐる...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「駆落」
...事によると例の無頓着な昔の人だから...
柳田國男 「地名の研究」
...彼はまたいつもの無頓着な風に歸つて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...そしていつも無頓着な...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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