...唯無限に沈靜の情調を吹いて精神を安靜の境に誘致することを理想とする...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...それは多分ほとんど同一平面内ですべての方向に無限に伸びてゆくであろう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...無限に曳(ひ)ける光芒(こうぼう)のゆくてに思馳(おもひは)するなく...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...怖さというものは、外(ほか)にまぎれる事柄のない場合には、無限に大きく、身体(からだ)中一杯に拡がって行くものである...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...そしてそれがかやうにして無限にまでますます増大せられないやうに何が妨げるのか...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...まだ無限に多くのものが隠され拾い残されているであろうと思われる...
寺田寅彦 「映画芸術」
...理想としては無限に漸近線的に...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...無際限は有限を含み得るにも関らず之と相容れない無限に直接に結び付くと考えられる...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...永遠というのは時間が無限に長いことではない...
永井隆 「この子を残して」
...この無限に遠く、無限に遐(はる)かに、無限に静かな空を会釈(えしゃく)もなく裂いて、化銀杏が黄金(こがね)の雲を凝(こ)らしている...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...作られたものより作るものへとして無限に生産的であり...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...無限に鐵砲を欲しがり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無限に変った詩的のものを発見している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...まるで噴き井戸から無限に溢れる音のように...
林芙美子 「泣虫小僧」
...暗い空から無限に湧いては...
平林初之輔 「犠牲者」
...無限にして永遠なるものを憧がれ求める情熱の源となるようなものであるから...
三木清 「語られざる哲学」
...そこで我々は無限に後退する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...医学関係の問題だけでも研究の余地が無限に拡がっているのに...
夢野久作 「無系統虎列剌」
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