...彼の家に、無銘ではあるが、長義の作だと伝えられる、白鞘の短刀があった...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...恐ろしく錆(さ)びている上に無銘だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恐ろしく錆(さ)びて居る上に無銘(むめい)だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無銘ながら餘程の名作らしい」「物盜りや惡戲では...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...遺憾ながら無銘にして置きます」と言われた...
穂積陳重 「法窓夜話」
...かかる無銘のものは...
柳宗悦 「雲石紀行」
...彼は永(とこし)えに暗(やみ)から暗に葬られてゆく無銘の一職人に過ぎないのである...
柳宗悦 「思い出す職人」
...無銘のものは放置される...
柳宗悦 「工藝の道」
...よし無銘のものであっても誰々の好みとか誰々の極(きわ)めとかが尊重される...
柳宗悦 「工藝の道」
...彼が愛した中世紀の無銘な古作品と何の連絡があろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
...他の無銘の雑器に冷やかなのは...
柳宗悦 「工藝の道」
...その一切が無銘品なのに気附かれるでしょう...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...無銘のものだから省みないその不見識と不自由とを...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...無銘の作に心が引かれるのは...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...無銘品の美に関し美の他力道を説いたのは...
柳宗悦 「四十年の回想」
...来(らい)の了戒(りょうかい)とはいうが無銘で...
吉川英治 「江戸三国志」
...いずれ周馬の手紙には、深い魂胆があり、企らみがあるものとは拙者も察しているが、この弦之丞の眼からみれば、およそは多寡(たか)の知れたあの三人……あはははは、久しく試みぬ夕雲流(せきうんりゅう)、場合によっては――」と、無銘の一腰、笛袋に入れて腰に落した...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...無銘の方の小柄(こづか)には...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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