...あの無鉄砲な執着を見せては大変だつた...
犬養健 「愚かな父」
...無鉄砲な仕事師は...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...けれどもこんな心細い腕前で「主客共に清雅の和楽を尽さん」と計るのも極めて無鉄砲な話であると思った...
太宰治 「不審庵」
...自分の無鉄砲な行ないを高々と吹聴(ふいちょう)した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無鉄砲な考えで胸も頭もいっぱいでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...無鉄砲な大木は窓の硝子に葉や枝をぶツつけてゐた意地悪さうに...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...無鉄砲なほど、健康だつた頃の、あの長い旅行の数々が、虹のやうに、とりとめなく瞼(まぶた)に浮んで来る...
林芙美子 「浮雲」
...こういう危険な状況を知ったら無鉄砲なことはできないはずだが...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...生々(なまなま)の初学生が無鉄砲な野心を起したのは全く少年の血気に違いない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...五〇歳がらみの無鉄砲な詩人ってとこですかね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...ゼノンやクラティッポスをさえとらえた無分別無鉄砲なばかばかしい興奮を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何もあの小僧が居なけあ船が出ねえって理窟(りくつ)もあるめえし……お前(めえ)んとこの船長(おやじ)がいくら変者(かわりもの)だってそんな無鉄砲な酔狂をして乗組員(のりくみ)を腐らせるような馬鹿(ばか)でもあんめえ...
夢野久作 「難船小僧」
...感激性が強くて無鉄砲なだけが取(と)り柄(え)の人間らしかった...
夢野久作 「ココナットの実」
...どこかへ逃げて下さらない……とキワドイところで口説(くど)き立てた」「無鉄砲な女ですね...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...あのような無鉄砲な事を仕出かしまして...
夢野久作 「二重心臓」
...無鉄砲な漁師どものアバズレ仕事とばかり思い込んでいたものだから...
夢野久作 「爆弾太平記」
...流石(さすが)に無鉄砲な私も...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...その無鉄砲な抜き討ちをかわして...
吉川英治 「江戸三国志」
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