...是れ併し乍ら政府が無鉄砲なのでも属僚が没分暁(わからずや)なのでも何でもなくして...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...もしヒスパニオーラ号を錨から切り離すような無鉄砲なことをしようものなら...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...この二重の苦情がかれらを駆(か)って無鉄砲な行為をなさしめるかもしれない...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...菅笠(すげがさ)も柄杓(ひしゃく)も仕度をする間がありませんよ」どんな無鉄砲な抜け詣りも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無鉄砲な遊戯と見えるほどな冒険も敢(あえ)てしたのであろう...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...無鉄砲なほど、健康だつた頃の、あの長い旅行の数々が、虹のやうに、とりとめなく瞼(まぶた)に浮んで来る...
林芙美子 「浮雲」
...私の無鉄砲な野心が本当な事になって...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...無鉄砲な攘夷家であろうとも...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ゼノンやクラティッポスをさえとらえた無分別無鉄砲なばかばかしい興奮を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...昔は無鉄砲な強情者と定評があった...
山本周五郎 「思い違い物語」
...この上もない無鉄砲な遊びで...
夢野久作 「支那米の袋」
...且つ兇猛無鉄砲なる反抗を試みたるは...
夢野久作 「暗黒公使」
...こうして吾々二人が承知しそうにない無鉄砲な興行を...
夢野久作 「二重心臓」
...あのような無鉄砲な事を仕出かしまして...
夢野久作 「二重心臓」
...無鉄砲な漁師どものアバズレ仕事とばかり思い込んでいたものだから...
夢野久作 「爆弾太平記」
...この病院の現在患者は、皆相当の有産階級や知識階級である上に、動きの取れない重症患者や、身体(からだ)の不自由な者ばかりで、こんな無鉄砲な、残忍兇暴な真似の出来るものは一人も居ない筈である……と……」私は頭をシッカリと抱えたまま、長い、ふるえた溜息をした...
夢野久作 「一足お先に」
...流石(さすが)に無鉄砲な私も...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...その無鉄砲な抜き討ちをかわして...
吉川英治 「江戸三国志」
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