...けれどもこんな心細い腕前で「主客共に清雅の和楽を尽さん」と計るのも極めて無鉄砲な話であると思った...
太宰治 「不審庵」
...一番猛烈で無鉄砲な男です……もちろんアイルランド人ですが...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...この二重の苦情がかれらを駆(か)って無鉄砲な行為をなさしめるかもしれない...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...無鉄砲な遊戯と見えるほどな冒険も敢(あえ)てしたのであろう...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...無鉄砲なほど、健康だつた頃の、あの長い旅行の数々が、虹のやうに、とりとめなく瞼(まぶた)に浮んで来る...
林芙美子 「浮雲」
...何かとびきりばかげたことか無鉄砲なことをいいました...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...こういう危険な状況を知ったら無鉄砲なことはできないはずだが...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...この無鉄砲な悪党が今まで裏切られたことは一時たりともなかったのに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...五〇歳がらみの無鉄砲な詩人ってとこですかね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...この無鉄砲なベリントン大佐の血しぶきが欲しかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...旅行者の移り気と無鉄砲な若さから...
三浦環 「お蝶夫人」
...無鉄砲なものに変形していた...
夢野久作 「白菊」
...見るからに無鉄砲な...
夢野久作 「暗黒公使」
...どこかへ逃げて下さらない……とキワドイところで口説(くど)き立てた」「無鉄砲な女ですね...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...あのような無鉄砲な事を仕出かしまして...
夢野久作 「二重心臓」
...私一個人の無鉄砲な意見を述べる事は出来ようと思う...
夢野久作 「能とは何か」
...無鉄砲な漁師どものアバズレ仕事とばかり思い込んでいたものだから...
夢野久作 「爆弾太平記」
...流石(さすが)に無鉄砲な私も...
夢野久作 「幽霊と推進機」
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