...私は自分の意志に依つてした結婚ではないのだから是非破壊せねばならないし私の両親や叔父さんたちはそんな無鉄砲なことをされては困るので止めさせやうと邪魔するのです...
伊藤野枝 「従妹に」
...それはすこし無鉄砲なことではあったが...
海野十三 「蠅」
...もしヒスパニオーラ号を錨から切り離すような無鉄砲なことをしようものなら...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...自分のどこからそんな無鉄砲な勇気が出たか...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...無鉄砲な考えで胸も頭もいっぱいでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...無鉄砲な大木は窓の硝子に葉や枝をぶツつけてゐた...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...この無鉄砲な希望には...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...無鉄砲な遊戯と見えるほどな冒険も敢(あえ)てしたのであろう...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...あいつほどの無鉄砲な男はいないはずだ……そういう弱点を計算して...
久生十蘭 「喪服」
...その手を扼して動かさないようにと特別な命令の出ることで有名になっている無鉄砲な中尉が大突撃の時...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...無鉄砲な攘夷家であろうとも...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ただ無鉄砲な行動の訳を知りたかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...旅行者の移り気と無鉄砲な若さから...
三浦環 「お蝶夫人」
...昔は無鉄砲な強情者と定評があった...
山本周五郎 「思い違い物語」
...感激性が強くて無鉄砲なだけが取(と)り柄(え)の人間らしかった...
夢野久作 「ココナットの実」
...ドンナ無鉄砲な場面でも作り出して見せようてんだから...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...こうして吾々二人が承知しそうにない無鉄砲な興行を...
夢野久作 「二重心臓」
...流石(さすが)に無鉄砲な私も...
夢野久作 「幽霊と推進機」
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