...正ちゃんは無邪気なもので...
岩野泡鳴 「耽溺」
...無邪気なものだ...
太宰治 「正義と微笑」
...「文学者なんていうものは存外のんきな無邪気なものだねえ」清三はこういうと...
田山花袋 「田舎教師」
...露骨な――本当は至って無邪気なものであるが――猥談に打ち興じていると...
外村繁 「澪標」
...しかしその利己心は無邪気なものであって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そういう熱望はきわめて無邪気なものではあったが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ふたりの恋は非常に無邪気なもので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...無邪気といえば無邪気なものだけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは無邪気なものだと思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...無邪気なものでございましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...いわんや僕が五十になれば先も五十になるなんて遠い未来は全く頭の中に浮かんで来なかったって」「無邪気なものですね」と兄はむしろ賛嘆(さんたん)の口(くち)ぶりを見せた...
夏目漱石 「行人」
...三毛子は無邪気なものである「ほんとよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...子供は無邪気なものだから...
羽仁もと子 「女中訓」
...これはひどく無邪気なものであり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...無邪気なものだが...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...無邪気なもの単純なもの快活なもの...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...「子供の世界」という小市民的な一般観念で、階級性ぬきに子供の生活を「意欲をもたぬ純真」なもの、無邪気なもの、天真爛漫な人生前期と提出している点、作者は極めて非プロレタリア的である...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...そして無邪気なものか...
吉川英治 「天皇と競馬」
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