...」と無造作なように...
泉鏡花 「婦系図」
...無趣味と云うよりも無造作な...
泉鏡花 「婦系図」
...却つてあの無造作な何の変哲もない表紙が人の目に附いたのかもしれない...
宇野浩二 「思ひ出すままに」
...私はその無造作な言葉にやや驚かされたが...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...突飛な題材を無造作な不細工な描き方で画いているようではあるが...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...この時アポロンが例の無造作な仕草でわたしの気を紛らしてくれたから...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...無造作な櫛巻(くしまき)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...臭いものを見棄てるような無造作な態度で退(ど)いた未来の良人(おっと)の後姿を追って...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
...極めて無造作なるに似て...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...しおふき等の御面をかむって全くどこの誰とも見境いもつかぬ巧妙無造作な変装ぶりだった...
牧野信一 「鬼涙村」
...まだ少年と言ってもよいほどの頬をした、スッキリと明るい若者で、ズボンに巻脚絆に靴、あまり大きくないリュックサックにピッケルと言った、無造作な、だがしっかりした山歩きの装具...
三好十郎 「おりき」
...そうなると無造作なもので十羽や二十羽は見ている内にちょこちょこと施術してしまう...
村井弦斎 「食道楽」
...それが無造作な日本製の新字であったか...
柳田國男 「地名の研究」
...面なども紐付を持たずに無造作な扱い...
山本笑月 「明治世相百話」
...はははは……」樫尾大尉のこの無造作な一笑は...
夢野久作 「暗黒公使」
...ポケットから手を出し黙って無造作な会釈をしただけだった...
横光利一 「旅愁」
...待ちかねていた無造作な主人は...
吉川英治 「新書太閤記」
...無造作な大声でいって...
吉川英治 「新書太閤記」
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