...然しその河は漾々(ようよう)として無辺際から無辺際へと流れて行く...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...一年中最も楽しい秋の盛岡――大穹窿(だいきゆうりゆう)が無辺際に澄み切つて...
石川啄木 「葬列」
...宛然(さながら)大聖人の心の如く透徹な無辺際の碧穹窿(あをてんじやう)の直下...
石川啄木 「葬列」
...年で洗はれたあなたのからだは無辺際を飛ぶ天の金属と私が書いたのも其の頃である...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...永遠に同じ姿でくり返される無辺際の日の中に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは音楽の無辺際(むへんざい)な世界を子供に開き示してくれた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無辺際に繰返されている...
中里介山 「大菩薩峠」
...無辺際(むへんざい)に浮き出す薄き雲の然(ゆうぜん)と消えて入る大いなる天上界(てんじょうかい)の間には...
夏目漱石 「虞美人草」
...無辺際空(むへんさいくう)に東南の地底へ走っている...
久生十蘭 「地底獣国」
...一挙に無辺際の光明世界へ飛翔する...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...芸術の無辺際な創造的威力に捧げているのである...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...眼のよろこび 眼から眼へ流れるものは無辺際(むへんさい)的なニュアンスと複雑さと簡明さをもっている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...己が感じて、その感じ、その胸の悶(もだえ)を3060なんとか名づけようとして、詞(ことば)が見附からないで、そこで心の及ぶ限、宇宙の間を捜し廻った挙句に、最上級の詞を攫(つか)まえて、己の体を焚くような情の火を、無窮極だ、無辺際だ、永遠だと云ったと云って、3065それが悪魔もどきの事かい...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...無辺際なる精霊...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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八木重吉 「秋の瞳」
...無辺際までつづくかと思える大海原だった...
山本周五郎 「新潮記」
...無辺際の青空に天翔(あまかけ)る形勢を示したが...
夢野久作 「近世快人伝」
...変幻を極めた感想を無辺際に逞(たくま)しくして行く事は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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