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高村光太郎 「智恵子抄」
...年で洗はれたあなたのからだは無辺際を飛ぶ天の金属と私が書いたのも其の頃である...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...無辺際に繰返されている...
中里介山 「大菩薩峠」
...六 待ち人こうした無辺際...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...対絶の平等観(びょうどうかん)を無辺際(むへんさい)に樹立している...
夏目漱石 「草枕」
...無辺際のうちにぽつりぽつりと物が散点しているような心持ちになります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...無辺際(むへんさい)に大きな世界がそこに凝縮(ぎょうしゅく)されている小ささであった...
新美南吉 「花をうめる」
...さらにその上に民主主義というものは人間の能力を無辺際に約束しているものです...
宮本百合子 「幸福の建設」
...眼のよろこび 眼から眼へ流れるものは無辺際(むへんさい)的なニュアンスと複雑さと簡明さをもっている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...無辺際なる自然よ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...己が感じて、その感じ、その胸の悶(もだえ)を3060なんとか名づけようとして、詞(ことば)が見附からないで、そこで心の及ぶ限、宇宙の間を捜し廻った挙句に、最上級の詞を攫(つか)まえて、己の体を焚くような情の火を、無窮極だ、無辺際だ、永遠だと云ったと云って、3065それが悪魔もどきの事かい...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...無辺際なる精霊...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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八木重吉 「秋の瞳」
...無辺際までつづくかと思える大海原だった...
山本周五郎 「新潮記」
...全身の細胞が作り出している意識の空間を無辺際に馳けまわるのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...変幻を極めた感想を無辺際に逞(たくま)しくして行く事は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...或は風のために無辺際の虚空に吹き散らされ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...又は虎の山に凭(もた)れるが如く無辺際に亘って活躍して...
夢野久作 「鼻の表現」
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