...一そ「しまった」と思った時に無躾(ぶしつけ)を詫(わ)びてしまえば好(よ)かった...
芥川龍之介 「お時儀」
...わたしは無躾(ぶしつけ)を恥ぢながら...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...少々無躾(ぶしつけ)に亙(わた)るが...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...そんな際誰も私の無躾(ぶしつけ)をとがめる者はなかった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...無躾(ぶしつけ)なことをお聞きするが...
大阪圭吉 「三の字旅行会」
...彼女の孤独を慰めたり自分の無躾(ぶしつけ)を詑(わ)びたりしながら...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...「無躾(ぶしつけ)なことを伺うようでござりますが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...雪子も最初はその無躾(ぶしつけ)な視線を不愉快に感じるのみであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この東京人の最も厭(いと)う無躾なところが露骨に発揮されている...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...の無躾けなのさばり方から来る必然的な結果に他ならぬ...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...ムクの無躾(ぶしつけ)なのを叱りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...突然こちらから訪問するのも無躾(ぶしつけ)ではないか――なあに...
中里介山 「大菩薩峠」
...四(よ)ツ谷(や)鳶(とんび)だって――」無躾(ぶしつけ)に下駄っかけが頓狂声を揚げたのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...「あのレコードは何(ど)うしました」「あのレコード?」私の言葉は無作法で無躾(ぶしつけ)でした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...無躾(ぶしつけ)とは重々存じながら...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...かなり無躾けに自分のスカートの太い箍骨(ルーロ)を金髪娘にぶっつけ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...今年は神父様が松本の方へお出(いで)になりますので……」「そんな冬でもこの村に信者はあるんですか?」と私は無躾(ぶしつ)けに訊いた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...いきなり訪ねて庭を見せてくれということは無躾であって...
室生犀星 「日本の庭」
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