...なんという無調法(ぶちょうほう)でしょう」お政はきゅうにやとい女を呼(よ)んで灯明(とうみょう)を命(めい)じ...
伊藤左千夫 「告げ人」
...両親(りょうしん)にあいさつし昨夜の無調法(ぶちょうほう)をわび...
伊藤左千夫 「告げ人」
...ひと口にいうと馬琴は無調法者だった...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...無調法(ぶちょうほう)なりとも...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...無調法を致しまして――」「何々...
直木三十五 「南国太平記」
...手前共はみんな無調法者(ぶちょうほうもの)ばかり故...
中里介山 「大菩薩峠」
...この男は口無調法で人付合いが嫌いで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「さあまことに恐(おそ)れ入りますが私は明るい所(ところ)の仕事(しごと)はいっこう無調法(ぶちょうほう)でございます」と言(い)いました...
宮沢賢治 「貝の火」
...「無調法をお目に停らせると恐れ入りまするので...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...奥の方まで火が通らぬ釜の仕掛けに気づかなんだのが運の尽きの野西の無調法……このままソックリ風呂敷を横露地の掃溜箱に投込んで置いたのを...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...……何か女中が無調法でも……ヘヘイ……」「イヤ...
夢野久作 「斬られたさに」
...飛んだ無調法を忰奴(せがれめ)が……」「イヤ...
夢野久作 「斬られたさに」
...無調法と申す程の事でもない……が……御子息というと……」「ヘヘ...
夢野久作 「斬られたさに」
...如何にも吾こそは片面鬼三郎と呼ばるゝ日本一の無調法者に候...
夢野久作 「白くれない」
...無調法なる木魚に合わせて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...片(かた)っ端(ぱし)から不得要領の大欠伸(おおあくび)の中に葬り去っているのはソモソモ何という大きな無調法であろう...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...『能』というものは人間が形にあらわしてする物真似の無調法さや見っともなさを出来るだけ避けて...
夢野久作 「能ぎらい/能好き/能という名前」
...『能』というものは人間が形にあらわしてする物真似の無調法さや見っともなさを出来るだけ避けて...
夢野久作 「能とは何か」
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