...斬るか、斬られるか、真剣抜打の応酬なくんばあるべからざる処を、面壁九年、無言の行だ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...三日も無言の行を続けたことを思いだしたが...
岩本素白 「雨の宿」
...二十分と無言の行をつづけているうちに...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...無言の行が永引くにつれて...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...二年余りの間ほとんど無言の行をしたせいか...
大杉栄 「獄中記」
...彼等は無言の行者也...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...今までよりも一層執拗な無言の行を守り続けるのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...偉大な無言の行者でかつ希有(けう)の禁欲家であった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼らは四十年でも無言の行をすることがでるけれど...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...なぜかこの無言の行がわたしの気に入ってさえいたのである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...今度は無言の行を続ける」とにかく...
中里介山 「大菩薩峠」
...上りに懲(こ)りて無言の行を続けると言った肥満の与力は...
中里介山 「大菩薩峠」
...無言の行をつづけて来たものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...無言の行だの稽古欠席は許せぬことだと言ひ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...彼女はまるで無言の行(ぎやう)をしてゐる印度(インド)の坊さんのやうに默(だま)つてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...火もないとこに無言の行だったからなあ」ゴム靴の釦をはめている中尾の背へ...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...そうして仲見世の実地試験応用の無言の行は...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...その後の白(しら)け渡った無言の行(ぎょう)が...
吉川英治 「江戸三国志」
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