...無興味な一人の将校のような気持ちを感じた...
有島武郎 「親子」
...しかも園が……清逸が十二分の自信をもって掴みうべき機会を……今までの無興味な学校の課業と...
有島武郎 「星座」
...日頃無興にけをされたる胸も物となく安らぎ候まゝ...
石川啄木 「渋民村より」
...彼等の挙動を無興味で注視してゐる自分は...
牧野信一 「熱い風」
...永久に片付けて無興味にしてしまって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...その何物をも顧慮せず、何物にもわづらひされないで、靜におごそかに行はれて行く人の死の絶對な靜肅さの前に、何といふ生きたるものの遊戲はあはれに無意味なものであつたらう!四月一日、私は以後この日のあそびを永久に葬らう! それは私にとつてもはや無意義であり、無興味である...
水野仙子 「嘘をつく日」
...家士はまだ若く眼のくりくりとした、頬の赤い、まるで少年のような顔だちをしている、かれは秀之進に話しかけたいようすだったが、相手がまるで口をきかず、無興味な、とっつきばのない態度を少しも変えないので話しかける糸口がみつからないとみえ、具合の悪そうな眼つきで茶を置くとすぐに去った...
山本周五郎 「新潮記」
...すでに一人でもわが陣内を踏みにじったことは無興(ぶきょう)である...
吉川英治 「三国志」
...無興味にやがてそこを離れて...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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