...彼女は自分の美貌に無疵のあると思っている...
...このピアノは無疵のコンディションである...
...彼は無疵の論理を使って、問題に対処することができた...
...この建物は地震にも無疵の耐久性を持っている...
...彼女の歌声は無疵の美しさを持っている...
...わが信仰の純正とわが行為の無疵(むきず)とに恃(たの)む...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...なるほど石橋スパセニア(二十歳)は無疵(むきず)の溺死体(できしたい)であるが...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...すべっこい無疵(むきず)なものばかりである...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...無疵(むきず)の身体じゃないか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無疵(むきず)の身體ぢやないか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無疵(むきず)のままで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無疵(むきず)の美濃紙で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無疵の美しい顔に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――飴色の無疵(むきず)の龜甲(べつかふ)の櫛...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無疵の大鉞の中程に鉈(なた)を入れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おもとの實(み)七づゝ四分と五分の無疵(むきず)の珊瑚...
長谷川時雨 「うづみ火」
...無疵だったものがつぎつぎに死んでゆく...
原民喜 「「屍の街」」
...緒方の書生に解剖して貰えば無疵(むきず)に熊胆(くまのい)が取れると云うことを知て居るものだから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...私もあなたのやうに善良で――賢(かしこ)くて――殆んど無疵(むきず)な人間になつてゐたかも知れない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...不思議に無疵(むきず)のまま落ちていたという曰(いわ)く付きのシロモノなんだ...
夢野久作 「怪夢」
...……前代未聞の恐ろしい殺人事件のあった家……四人の無疵(むきず)の死骸に護られた室(へや)……その四人を殺した不可思議な女の霊魂の住家……奇蹟の墓場……恐怖の室(へや)……謎語(めいご)の神殿……そんな感じを次から次に頭の中でさまよわせつつかちかちと歯の根を戦(おのの)かしていた...
夢野久作 「暗黒公使」
...彼に従ってしかもなお無疵(むきず)の精兵を部下に持っていたのはかの馬岱(ばたい)だった...
吉川英治 「三国志」
...あまり無疵(むきず)は風情(ふぜい)がない...
吉川英治 「新書太閤記」
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