...今まで無方針を押通した東屋氏の態度がガラリと変って...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...小坂鉱山などの払下げの件に触れて政府の無方針を難詰した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...學習の初期に於ける無方針なる單語のインフレーションは戒むべきことである...
高田力 「ベーシック英語」
...無方針に、文芸や哲学の書物を濫読していた...
豊島与志雄 「オランウータン」
...社の出版傾向が近頃では無方針にすぎるという議論になり...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...いっさい無方針なのである...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...無方針になっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼は結婚の儀式について全くの無方針であった...
夏目漱石 「道草」
...お前は無方針で何でもやらかすから...
林芙美子 「新版 放浪記」
...警官のやることは行きあたりばったりで無方針ですからね...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...それらを支配しているのは芸術方法の上での無方針やらヒヨリミ主義などである...
三好十郎 「恐怖の季節」
...一年平均二回ばかり全く無方針にケイレン的にトギレトギレにディレッタント風の悪習慣として十五年間芝居をして来た俳優が...
三好十郎 「恐怖の季節」
...勅使の“御夢”の告げや綸旨(りんじ)に感泣のあまり無方針に起ち上がろうとするのでは決してない...
吉川英治 「私本太平記」
...ばかなっ、今頃になっても、まだ眼があかぬか』彼は、家老川上斎佐(さいすけ)のやしきへ向って、無力と、無方針を、なじった...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...というよりも無方針に近い...
吉川英治 「源頼朝」
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