...無数にある交叉点の一つにぶつかることがある...
有島武郎 「二つの道」
...無数に取り囲んでいる...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...火に追われて逃げて来た市民はそこで無数に焼け死んだ...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...濃い点が無数に揺れている...
谷譲次 「踊る地平線」
...顕微鏡で見ると白血球が無数に出ている...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...無数にこうして漂い来るのであることを知ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...縦に細い線条が無数に入っていて...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...造花の白百合とが無数に結び垂れ下げられてあつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...空気のなかには何か細かいものが無数に和みあつてゐるやうだつた...
原民喜 「永遠のみどり」
...五階から突き落とされたと仮定しては説明のできない点が無数にあります...
平林初之輔 「五階の窓」
...当然この方がもつともつと無数にあることだらう...
正岡容 「東京万花鏡」
...まして無数にある民藝品がもしも宿命的に美から遠のいたものであるとするなら...
柳宗悦 「美の国と民藝」
...五二 破魔射場という地名この地名は奥州から中国にわたって無数にあるが...
柳田國男 「地名の研究」
...特に医学方面の大家の中には学術のために良心を殺して極度に残忍な犠牲を取った例が無数に在って...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...胞子を無数に撒(ま)きながら...
横光利一 「花園の思想」
...ここから無数に展開して...
横光利一 「夜の靴」
...ツツツツと細い火の柱が無数に空へつきぬけた...
吉川英治 「銀河まつり」
...さすがに、吉岡門下の一かたまりが見える附近へは立ち入って来ないが、乳牛院の原の彼方此方(あなたこなた)には、萱(かや)のあいだや樹の枝にまで、人の頭が、無数に見えた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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