...中から無数に破れ穴のある茶色の毛糸のチョッキがのぞいていた...
江戸川乱歩 「影男」
...教育上にも実に無数にある様に思はれるが...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...あらゆる種類の鳥が無慮無数に群棲(ぐんせい)していて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...十年前の甲某が今日の甲某と同一人だということについては確実な証人が無数にある...
寺田寅彦 「ある探偵事件」
...その厚ぼったい葉の無数に重なり合ってるのが...
豊島与志雄 「公孫樹」
...無数に並んでいた...
豊島与志雄 「自由人」
...まだほとんど手のついていないものが無数にある...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...非常に薄い氷層が顕微鏡的の大きさで無数にはいっている...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...逆に一つの世界が自己否定的に無数に自己自身を表現する世界でなければならない...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...空気のなかには何か細かいものが無数に和みあつてゐるやうだつた...
原民喜 「永遠のみどり」
...教育家の間にすらも探偵小説の愛読者は無数にある...
平林初之輔 「探偵小説の世界的流行」
...その害を被(こうむ)った惨めな話が無数に流布されている...
牧野信一 「ゼーロン」
...実例は無数にあるが...
三好十郎 「清水幾太郎さんへの手紙」
...女房なども無数に侍していて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...立蔀(たてじとみ)とか透垣(すきがき)とかが無数に倒れていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...従ってまたこれから作った固有名詞が無数にあるのだが...
柳田國男 「地名の研究」
...無数に日本へ移り住み...
吉川英治 「新書太閤記」
...無数に地を走っていた...
吉川英治 「夕顔の門」
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