...無数にゆらいでいた...
江戸川乱歩 「影男」
...八九月頃にはその出荷の青竹が筏に組まれて無数に川を下った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...まるで皮膚の下で小さな針が無数に跳ね出しでもしたように...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...十年前の甲某が今日の甲某と同一人だということについては確実な証人が無数にある...
寺田寅彦 「ある探偵事件」
...隠語のうちには無数にある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...外国から買うべきものは無数にあるのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...非常に薄い氷層が顕微鏡的の大きさで無数にはいっている...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...それで大気中に無数にある微小凝結核が...
中谷宇吉郎 「南極・北極・熱帯の雪」
...赤とんぼの群が無数に一方の空へ流れてゆくのを視て...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...五階から突き落とされたと仮定しては説明のできない点が無数にあります...
平林初之輔 「五階の窓」
...その世界即ち無数に多くのものの総体としての世界と絶対的場所としての世界とは客体と主体というようにどこまでも対立すると共にまたどこまでも一つのものである...
三木清 「哲学入門」
...無数に指摘することができる...
三好十郎 「恐怖の季節」
...当らない方があたりまえでその方は無数にあるからだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一 同一のものが無数に反復されていること...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...従ってまたこれから作った固有名詞が無数にあるのだが...
柳田國男 「地名の研究」
...歴史上の碩学(せきがく)や英雄を無数に生んだ功績は大したものではありませんか...
与謝野晶子 「産屋物語」
...流れは無数にわかれ...
吉川英治 「三国志」
...無数に地を走っていた...
吉川英治 「夕顔の門」
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