...かたがた保吉は前のような無技巧に話を終ることにした...
芥川龍之介 「少年」
...彼一流の無技巧(むぎこう)主義で態(わざ)としたことなのだ...
江戸川乱歩 「心理試験」
...あくまで無技巧主義を忘れないで平然として答えた...
江戸川乱歩 「心理試験」
...その引き方のいかにも無技巧で...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...それは眼に訴える御馳走で、古風で、無技巧で、妙に気取った、まことに他愛もないものに過ぎなかったのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...この無技巧の正直は...
野村胡堂 「胡堂百話」
...それほど無技巧(むぎかう)に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それほど無技巧に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は一向無技巧に種(たね)を明かしてくれます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次は一向無技巧に種を明かしてくれます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...指の先は思はずブル/\と無技巧的に震え...
牧野信一 「熱海線私語」
...こんな無技巧な言葉を浴せられては到底じつとしては居られなかつた...
牧野信一 「妄想患者」
...この馬車の無技巧的に素晴しい速力に恍惚として...
牧野信一 「山を越えて」
...「時事新報」の文藝欄に本間久雄氏の「新秋文壇の收穫」=技巧派と無技巧派の對比=といふ創作月評中に「新小説」九月號所載...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...技巧派と無技巧派の二派とし...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...少し無技巧的におなりになったようである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ただ、彼は自分がもっと上を使うと信じていたので、無技巧にちかい、かれらの刀法が、無技巧のままに強い点で驚いたのである...
山本周五郎 「花も刀も」
...しかしこれは先生の歌が無技巧だなどということではない...
和辻哲郎 「歌集『涌井』を読む」
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