...かたがた保吉は前のような無技巧に話を終ることにした...
芥川龍之介 「少年」
...あくまで無技巧主義を忘れないで平然として答えた...
江戸川乱歩 「心理試験」
...津田君は先達て催した作画展覧会の目録の序で自白しているように「技巧一点張主義を廃し新なる眼を開いて自然を見直し無技巧無細工の自然描写に還り」たいという考えをもっている人である...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...この無技巧の正直は...
野村胡堂 「胡堂百話」
...無技巧な野蛮な感じを窺える...
野村胡堂 「最近の犯罪の傾向に就て」
...――これほどさように芦田君は正直であり、無技巧であり、お世辞などをいわない男である...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...それほど無技巧に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ヘエー」至って無技巧にそんな事を言うのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次は一向無技巧に種(たね)を明かしてくれます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次は一向無技巧に種を明かしてくれます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無技巧の自然的單一に歸するのである...
萩原朔太郎 「氷島」
...こんな無技巧な言葉を浴せられては到底じつとしては居られなかつた...
牧野信一 「妄想患者」
...「時事新報」の文藝欄に本間久雄氏の「新秋文壇の收穫」=技巧派と無技巧派の對比=といふ創作月評中に「新小説」九月號所載...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...技巧派と無技巧派の二派とし...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...凡そ器用と無器用はあつても無技巧と呼ぶ可き作家の存在を知らない自分には想像がつかなかつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...それでもマダムの無技巧の技巧に対しては...
夢野久作 「奥様探偵術」
...無技巧な真情がある...
吉川英治 「宮本武蔵」
...無技巧のおもしろさを現わしているともいえる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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