...實は大きい方の影へ無手(むず)と組み付きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その帶際を無手(むず)と掴みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お染の寢首へ――「御用だツ」曲者の匕首を持つた手は無手(むず)と掴(つか)まれました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後から無手(むず)と組み付いたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ガラツ八の手に無手(むず)と襟髮(えりがみ)を掴まれたことは言ふ迄もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎が無手(むんず)と押へました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無手(むず)と手首などをつかんで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無手(むず)と對手の襟髮を掴むや...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...無手の兵隊は筏材の上に俯伏せになり...
久生十蘭 「海難記」
...兵隊のほうは数は多いがほとんどがみな無手なので...
久生十蘭 「海難記」
...その右手を私は無手(むず)と捕えた...
夢野久作 「暗黒公使」
...丸々と肥った女の腕を狙(ねら)いすまして無手(むず)と引っ掴んだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...与一の襟元を無手と引掴(ひきつか)んだ...
夢野久作 「名君忠之」
...さらに十間と迫り、七間、五間と詰合ったとき、初めて長柄隊か槍隊かが突撃を開始し、ここに白兵戦となるのであるが、この際、二の手の戦法といって、急貝、早太鼓を打鳴らせば、足軽も士分も、すべて無二無三、敵中へ飛込んで、太刀、槍、無手、道具や戦法によらず、勝ちを制し、敵を圧す、いわゆる乱軍の状態に入(はい)るのである...
吉川英治 「上杉謙信」
...近ごろ常岡一郎氏との共著で「無手の倖」という一著をこのひとが出している...
吉川英治 「紅梅の客」
...さはなくて無手で武者ぶりついて来たものである...
吉川英治 「私本太平記」
...無手無眼(むてむがん)となった竹童は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...城太郎は無手でいきなり跳びかかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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