...無手(むて)で、このピストルに立向うつもりかい...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...別れに握手でもしようじゃないか」いうより早く隣席にありし武男が手をば無手(むず)と握りて二三度打ちふりぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...たちまち武男は無手(むず)とわが手を握られ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...自分は武器を持ってるのに相手は無手であるし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...無手で私の体に打つかって来ましたが...
西尾正 「陳情書」
...下から無手(むず)と飛付いたものがあります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...曲者の後から無手(むず)と組付きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お染の寢首へ――「御用だツ」曲者の匕首を持つた手は無手(むず)と掴(つか)まれました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無手(むず)と押へられたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お近の襟髮に無手と手がかゝります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...火鉢を挾んで無手(むず)と坐りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無手(むず)と對手の襟髮を掴むや...
萩原朔太郎 「二十三夜」
...兵隊のほうは数は多いがほとんどがみな無手なので...
久生十蘭 「海難記」
...従来無手労耕織...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...物を見るのは無手に限る...
柳宗悦 「民藝四十年」
...何か斬ったナ……」と眼を丸くして見上げ見下ろす祖父の手首を与一は両手で無手(むず)と掴んだ...
夢野久作 「名君忠之」
...城太郎は無手でいきなり跳びかかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...無手でも脚へしがみついて来る可能性がある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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