...でもとにかくそう思うと私はもう後(うしろ)も向かずに無我夢中で岸の方を向いて泳ぎ出しました...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...見事に命中だ!それからは、先生は、もう無我夢中で、引金をひきつづけた...
海野十三 「火星兵団」
...こちらへ来なさい」無我夢中で...
江戸川乱歩 「影男」
...謂はば正當防衞のために無我夢中であがいて...
太宰治 「お伽草紙」
...無我夢中で逃げだしたのに...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...無我夢中でもあろう...
豊島与志雄 「山上湖」
...その後はもう無我夢中で...
豊島与志雄 「土地に還る」
...無我夢中で突っ走った人々は...
永井隆 「長崎の鐘」
...無我夢中で駈けて行く中に...
中島敦 「山月記」
...無我夢中で切れものを弄(もてあ)そぶのだろうか...
夏目漱石 「道草」
...無我夢中で喚きたてた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...もっと飲みなさい! え? もっと飲みなさいよ!柴田 (無我夢中で混乱して)この! きさま! プッ!欣二 ヒヒヒ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...源氏は無我夢中で二条の院へ着いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...無我夢中で道を求めたが...
柳川春葉 「怪物屋敷」
...それから無我夢中であの岩山の上に駈登って...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...無我夢中で舟に這い上ると...
夢野久作 「爆弾太平記」
...ほこほこする黒土を両手の爪で無我夢中で掘り起していた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...ぼくの体躯にはすべて過重な労働である余り無我夢中でやってはいたが...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??