...まるで無我夢中で...
上村松園 「苦楽」
...見事に命中だ!それからは、先生は、もう無我夢中で、引金をひきつづけた...
海野十三 「火星兵団」
...そして無我夢中で断崖(だんがい)のように見える傾いた甲板をよじのぼった...
海野十三 「大空魔艦」
...無我夢中で、その二本の足のようなものにしがみついて行った...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...」と声をかぎりにさけびながら、無我夢中で、枝道から枝道へとさまよい歩きました...
江戸川乱歩 「大金塊」
...無我夢中でしがみついたところは...
太宰治 「雪の夜の話」
...無我夢中で逃げだしたのに...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...そして私は通りへ出ましたが、無我夢中で、足で歩いてるのか頭で歩いてるのか分かりませんでした...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...こうして先刻の約束を守って輕蔑の情を示したいと思ったのであろうか?――じつをいうと彼は無我夢中で...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...無我夢中でもあろう...
豊島与志雄 「山上湖」
...しかしその他(た)の点について彼は全くの無我夢中であった...
夏目漱石 「道草」
...ツェルトごと無我夢中で仰向けざまに雪の中を転がり廻ったのである...
松濤明 「春の遠山入り」
...無我夢中で、植物の夜はくにおいを呼吸した...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...殆んど無我夢中であった...
夢野久作 「暗黒公使」
...無我夢中で舟に這い上ると...
夢野久作 「爆弾太平記」
...無我夢中で君は飛び上っていたよ...
横光利一 「旅愁」
...「……ああ、これはまた、ど、どうしたことだ」洪は、無我夢中で、石窟の外へ、逃げだしていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...無我夢中で躍りだした万吉は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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