...彼女は無我夢中で...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...無我夢中でその日その日を送り迎えして...
太宰治 「春の枯葉」
...こうして先刻の約束を守って輕蔑の情を示したいと思ったのであろうか?――じつをいうと彼は無我夢中で...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...その後はもう無我夢中で...
豊島与志雄 「土地に還る」
...無我夢中で殴りつけた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...無我夢中で崖から飛び下りた...
豊島与志雄 「道連」
...それだのに自分の娘に見つけられて居るのも知らず無我夢中で乳繰り合ひ...
永井荷風 「来訪者」
...これから進行する会話によって、怖い思いの加速をさせられるよりは、聞かないで、無我夢中で、ぶつかってみた方がよい、と朝ちゃんは花籠を宙にさげ、清水(きよみず)の舞台から飛んだつもりで、廊下伝いに飛び立ってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...無我夢中で駈けて行く中に...
中島敦 「山月記」
...無我夢中でしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無我夢中で逃げて行く...
原民喜 「ガリヴア旅行記」
...うるさくてたまらなかった人と無我夢中で熱烈な恋を語りあったのです...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...あとを追う高倉祐吉は半分は無我夢中であった...
本庄陸男 「石狩川」
...無我夢中で舟に這い上ると...
夢野久作 「爆弾太平記」
...「……ああ、これはまた、ど、どうしたことだ」洪は、無我夢中で、石窟の外へ、逃げだしていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...赤面は度々ですし無我夢中で書かされておりました...
吉川英治 「親鸞の水脈」
...無我夢中で躍りだした万吉は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...おなじく無我夢中で倒れかかった...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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