...でもとにかくそう思うと私はもう後(うしろ)も向かずに無我夢中で岸の方を向いて泳ぎ出しました...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...無我夢中で、二三丁ばかり、走るように歩いて、彼女はやっと電柱の蔭に足を停めた...
海野十三 「鬼仏洞事件」
...何が何だか無我夢中で...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...彼女は無我夢中で...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...無我夢中であばれましたが...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...謂はば正當防衞のために無我夢中であがいて...
太宰治 「お伽草紙」
...無我夢中でその日その日を送り迎えして...
太宰治 「春の枯葉」
...奴はついにあの剃刀を引っ掴んだ――いかにもそれは無我夢中ではあったろうが...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...無我夢中で飛び込んでいった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その後はもう無我夢中で...
豊島与志雄 「土地に還る」
...ネロはうっとりと無我夢中で祭壇(さいだん)の聖母被昇天(せいぼひしょうてん)の絵の前にひざまずいていました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...無我夢中で取上げて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あとを追う高倉祐吉は半分は無我夢中であった...
本庄陸男 「石狩川」
...下駄を提げたまま二三町無我夢中で走った...
夢野久作 「近世快人伝」
...昨日(きのう)が昨日まで夢中遊行状態の無我夢中で過して来たものらしい...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...無我夢中で逃げ奔(はし)っていた...
吉川英治 「三国志」
...赤面は度々ですし無我夢中で書かされておりました...
吉川英治 「親鸞の水脈」
...無我夢中で...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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