...随分無慈悲な親もあればあったもんだ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...あすにも無慈悲な手が咽喉(のど)を取り巻くだろう...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...無慈悲な見物人は滑(すべ)つこい博士の頭を見て声を立てて笑つた...
薄田泣菫 「茶話」
...秋から冬にかけて度々おとづれて来る無慈悲な横なぐりの雨風に...
薄田泣菫 「独楽園」
...あの人の後嗣(あとつぎ)がまたあんな無慈悲な債権者だとすれば...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...馬車もその無慈悲な響きで舗石を揺(ゆる)がしてはしなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...活動に付随する冷酷無慈悲なものをすべて奪われた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無慈悲な探索ばかりであり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あるいはその無慈悲なる警戒を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...三人まで焼け死ぬような無慈悲なことをして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本当に神様も無慈悲な方でございまス...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...無慈悲な言葉をきいていることはできなくなった...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...「まだ入院されたばかりのあなたに大変無慈悲な言葉かもしれません...
北條民雄 「いのちの初夜」
...鼻先には無慈悲な牙をもつた恐るべきものが跳びはねていて...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...無慈悲なことばで云ひ放すならば...
吉川英治 「折々の記」
...わしは御身らのごとき婦女子を殺すような無慈悲な者ではない...
吉川英治 「三国志」
...無慈悲な僧どもは...
吉川英治 「私本太平記」
...無慈悲なお扱いには服せませぬ」「これや...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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