...無慈悲な物の積み重なりに過ぎなかった...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...残酷無慈悲なる者は容赦なく審判かるるのである...
内村鑑三 「聖書の読方」
...あすにも無慈悲な手が咽喉(のど)を取り巻くだろう...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...音楽の作品はなんという無慈悲な鏡でしょう! 彼らが盲目で聾であるのは幸いなるかなです...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その無慈悲な命令を聞いていたが...
中村地平 「南方郵信」
...そしてこの無慈悲な自然の力に虐(しいた)げられている人間の姿もまた...
中谷宇吉郎 「イグアノドンの唄」
...慈悲善根の代りに無慈悲なことばかりして參つたと言つた方が宜い位でございます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悔しそうな顔もしなかッた……平気で人の顔を視ていた……」「しかも立際に一所に成ッて高笑いをした」ト無慈悲な記臆が用捨なく言足(いいたし)をした...
二葉亭四迷 「浮雲」
...無理に無慈悲な人間の手に引離されて...
二葉亭四迷 「平凡」
...人間のなかでもいちばん無慈悲な! おお...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...実際こんな無慈悲なことが出来ると思ってもいなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...まるで無慈悲な主人に...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...永遠にテッテイ的にわれわれは腐敗します! 摘発はテッテイ的に冷静無慈悲なものでなければならぬ!(卓をドシンとたたく)(その時...
三好十郎 「猿の図」
...ブルマン寝台車で旅行するとでも考えていなさるのかね?」そこでいわば余計なものの無慈悲な廃棄が行われた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...又このように無慈悲な言葉で...
夢野久作 「白髪小僧」
...これ程までにして頼まれました事を否(いや)と云うような無慈悲な叔父でない事は妾もよく存じておるのでございます」ストーン氏は心持ち肩をすぼめたまま...
夢野久作 「暗黒公使」
...暴戻無慈悲なものであるから...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...しかも陪臣ずれの無慈悲な刃で殺し奉る法があろうか」「では...
吉川英治 「私本太平記」
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