...無愛想な顔を一層無愛想にして...
芥川龍之介 「枯野抄」
...無愛想に門をあけ...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...無愛想に答えました...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...彼は今日は用がないからといって女達を無愛想に追払った...
海野十三 「地球発狂事件」
...昔はよく幾日も幾日も不機嫌で無愛想に見えたことがありました...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...しかし彼の顏を無愛想に一瞥するなり...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...開けられないの」「とうに閉めましたよ」彼は無愛想に言い...
富田常雄 「刺青」
...彼女は無愛想に迎えられた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...日頃の無愛想には似ず...
永井荷風 「勲章」
...私をどうなさる積りで」「黙れッ」平次は無愛想にきめ付けて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「そこへかけなさい!」あの人は無愛想にそばにある椅子(いす)を指した...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...「ええ、いらつしやいます」彼女達の一人が、即座に、まるでその問ひを豫期でもしてゐたかのやうに、私の方へは顏も向けずに、無愛想に答へた...
堀辰雄 「生者と死者」
...無愛想に構え込んでいる...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...「私は死に臨んで女のことなんぞ考えてはいられぬ」ウルリックは無愛想に返事した...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「かなしき女王」
...寒さ凌(しの)ぎなんだ」亭主は無愛想に酒の燗(かん)をつけて来た...
山本周五郎 「お美津簪」
...黙って、地下百尺にうずもれたまま、事成る日まで圭角(けいかく)を見せぬものは、名利(みょうり)の中に仰がれる才物より、どれほど、たのもしいか分らない」「そんなのではございません」又四郎は、無愛想にいう...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...「まだ研(と)げておりませぬが」無愛想にいう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...が、やがて、指の先で、自分の皿の底からパンのかけらを抓(つま)み上げ、真面目(まじめ)に、無愛想に、そいつをルピック夫人めがけて抛(ほう)ったものである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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