...無愛想に見えたので...
芥川龍之介 「MENSURA ZOILI」
...だが、おっしゃる様な人はここにはおりませんよ」坊さんは、変な奴(やつ)だといわぬばかりに、紋三をにらみつけて、無愛想に答えた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...昔はよく幾日も幾日も不機嫌で無愛想に見えたことがありました...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...自分が無愛想にすれば尚更彼女へ負担をかけることになるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...病気を押して面会した幸子はいつになく無愛想にあしらい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...自分が無愛想にしてゐた人に...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...」無愛想に突っけんどんに答える内儀さんもあった...
戸田豊子 「鋳物工場」
...彼女は無愛想に黙り込んでしまった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...極めて無愛想に返事をしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...恐しく無愛想に平次を迎えました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのまま無愛想にコック場の方へ行ってしまった...
堀辰雄 「旅の絵」
...今は休んでゐますからと無愛想に斷わられた...
堀辰雄 「四葉の苜蓿」
...」と無愛想に答へるだけだつた...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...若者は、真赤になつて、「早起きだね!」と、無愛想に云つた...
牧野信一 「パンアテナイア祭の夢」
...「イテーンというのは誰」「ミデルの妻」こういって青年は身を返して無愛想に歩み去った...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「女王スカァアの笑い」
...此方(こっち)の無愛想に...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...わしは桑名の馬子だがね」「ヘエ? ……」女房は武蔵のすがたを無愛想に見上げた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そして、もう店を閉めるのだから出て行ってくれと、無愛想にいった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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