...だから無愛想なウェエタアが琥珀(こはく)のような酒の杯(さかずき)を...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...無愛想な案内者の尻について...
芥川龍之介 「槍ヶ嶽紀行」
...無愛想な老爺(おやぢ)の...
芥川龍之介 「世之助の話」
...「そいつはどこん所が悪いんです」突然また君の無愛想な声がした...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...あんなに無愛想なのもよろしくない...
太宰治 「お伽草紙」
...豚(ぶた)のような無愛想な小さい眼(め)をしておまけに額からこめかみへかけて畳(たた)まれている皺(しわ)の深いことといったら...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...無愛想な産婆もお愛想笑いをして猪口(ちょく)に口をつけた...
徳田秋声 「黴」
...ふだん家で彼をとり巻いてる無愛想な人々の顔つきとは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「何という無愛想なお方……」所在なくこう言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...無愛想な顔をして私の前に立つと...
中島敦 「南島譚」
...あんな無愛想な人があれだけはやるのは...
夏目漱石 「おはなし」
...ブツ切ら棒で無愛想な癖に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...盃を取り上げると無愛想なようすで無言のまま幸田の方へ差し出す...
久生十蘭 「魔都」
...併し彼は犬のパイロットよりも無愛想な樣子であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「おい、お初つぁん」寝すがたが、少し動いて、無愛想な声で、「何だねえ――人が、折角(せっかく)寝ついたところを――もう冬になっているんだよ、火の気のねえところで、煎餅蒲団(せんべいぶとん)――寒くって、一度覚めたら、なかなか寝られやしねえんだよ」「だからよ、寝酒を持って来てやったんだな」法印は、ひどく下手(したで)だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...」と獨言のやうに無愛想な口をきいた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...無愛想な真実です...
宮本百合子 「愛」
...あの無愛想な女房がやさしくなったり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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