...その規則は無意味になるばかりでなく...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...父母は唯無意味に怒ってばかりいて...
田山花袋 「蒲団」
...きまりきった日々の課業をして暇な時間を無意味に過すと云うような事がむしろ堪え難い苦痛であった...
寺田寅彦 「イタリア人」
...そうしないと特に割れ目に塗るという言葉が無意味になってしまうのである...
寺田寅彦 「鐘に釁る」
...偶然性に支配されるので殆んど無意味に近い...
戸坂潤 「読書法」
...彼はにやりと無意味に笑った...
豊島与志雄 「春盲」
...仁木は無意味に焼酎を幾杯か飲みました...
豊島与志雄 「水甕」
...たとえ無意味にしろ...
中里介山 「大菩薩峠」
...かえって無意味に遊んでいるよりは...
中里介山 「大菩薩峠」
...浅井君が無意味に小夜子を眺めているうちに...
夏目漱石 「虞美人草」
...津田よりもずっと派出(はで)好きな細君から見ればほとんど無意味に近い節倹家であった...
夏目漱石 「明暗」
...気がぬけたように無意味に手を振っていた...
久生十蘭 「キャラコさん」
...そうしてその表紙を無意味に見ている...
堀辰雄 「三つの挿話」
...またも無意味に濁ったりした...
本庄陸男 「石狩川」
...由三は無意味に神樂殿の額を見たり...
三島霜川 「昔の女」
...雪は若檀那(わかだんな)様に物を言う機会が生ずる度に、胸の中で凱歌(がいか)の声が起る程、無意味に、何の欲望もなく、秀麿を崇拝しているのである...
森鴎外 「かのように」
...少なくともその存在を無意味にするだけでもよい...
山本周五郎 「新潮記」
...無意味に星みたいなものを書きならべるのだ...
吉川英治 「くせ」
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