...全く無意味になる惧(おそれ)があるのでございます...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...無意味にして呪ふ可き事だとは少しも思はない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...無論無意味には聞いて下さらないでせうね?』『…………』『智恵子さん!』と...
石川啄木 「鳥影」
...ただ人を無意味に苦しめるだけのところだ...
太宰治 「竹青」
...私を無意味に苦しめているのは...
太宰治 「如是我聞」
...あまりに常套であるがためにほとんど無意味になったような言葉が...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...多くのアカデミケルが無意味に反覆しているように...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...之なくしては文芸に於けるスタイルなどは無意味になるし...
戸坂潤 「映画芸術と映画」
...或る一定の値を持った夫であることを予想しなければ無意味になって了う...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...彼はにやりと無意味に笑った...
豊島与志雄 「春盲」
...或は無意味にただ眼を活字に曝しました...
豊島与志雄 「落雷のあと」
...おれば両方が堕落する」「出てどこへ行く」「どこだか分らない」宗近君は机の上にあるレオパルジを無意味に取って...
夏目漱石 「虞美人草」
...そこに於ては環境に就いて語ることは無意味にされてをり...
三木清 「歴史哲學」
...目は無意味に下の道の土の上を見詰めていた...
水野葉舟 「黄昏」
...警察や市役所のお役人を只(ただ)無意味に恨めしいものと思うような連中が殖えたらしい...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...無意味に釣り寄せられて来た自分の冒険慾を...
夢野久作 「白菊」
...そして無意味に二三度頷くと「君に果してこの画期的な事業が呑込めるかどうかはわからん...
蘭郁二郎 「植物人間」
...彼が著しく「神」のことに執着する所などはほとんど無意味に感ぜられるに相違ない...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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