...そして丸で無意味に...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...文学は私にとつて殆んど無意味にしか思はれなくなつた頃だつた...
ヴァレリイ 坂口安吾訳 「〔翻訳〕ステファヌ・マラルメ」
...しばらく無意味に草むしりをしていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...無意味に帰って行くのもばかばかしい...
田山花袋 「田舎教師」
...むしろ無意味に笑ったり...
寺田寅彦 「自由画稿」
...実践的に又弁証法的に(吾々はこういう言葉を無意味に反覆するのではない)...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...そういう原理に立てこもるのは単に今日のブルジョア解釈哲学の無意味にしか過ぎない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...無意味にお時儀をした...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...」「…………」彼女は無意味に...
豊島与志雄 「女客一週間」
...無意味にその手をゆるめられなくなりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この少年は無意味に辛抱して...
中里介山 「大菩薩峠」
...俵に詰めた大豆(だいず)の一粒のごとく無意味に見える...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...無意味に書き並べることにあるのでなく...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...またも無意味に濁ったりした...
本庄陸男 「石狩川」
...家中を彼方此方と無意味に歩き廻つてゐた...
牧野信一 「南風譜」
...どこまでもどこまでも無意味に...
夢野久作 「塵」
...『そうですか、ネネは、ネネはもう僕を忘れてしまったのですね……僕はネネの為に、囚人のような生活を苦しみつづけて来たのだけれど、ネネはそれを待っていてはくれなかったのだ、同じ女を愛し、そして、その女から飛去られた二人が、偶然に邂(めぐ)り合うとは……』其処(そこ)で二人は、無意味に、『ふふふふ……』と笑合(わらいあ)ったが、それもすぐに杜絶(とだ)えてしまった...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
...「線は殆んど無意味にして形状をつくり彩色の罫界(けいかい)たらしむるに過ぎず」と批評した人もあった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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