...行く先々で乞食(こじき)同様のあつかいを受け...
太宰治 「男女同権」
...旅の行く先々に於いて句会をひらき蕉風地方支部をこしらへて歩いてゐる...
太宰治 「津軽」
...行く先々に勇敢な彼等のための天地が開けて行きそうな気がする...
寺田寅彦 「札幌まで」
...仕方がないから行く先々を捜し廻って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...行く先々で見物(みもの)にされるのでやつれてしまった...
久生十蘭 「奥の海」
...行く先々で迫害されながら...
久生十蘭 「だいこん」
...男たちは行く先々に見透(みとお)しを持った...
本庄陸男 「石狩川」
...彼の行く先々には...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...愛媛県温泉郡久米村高井)どうして旅の僧が行く先々に...
柳田國男 「日本の伝説」
...行く先々の村里の景色にはあるので...
柳田國男 「日本の伝説」
...私は行く先々に白い交番が新しく新しく出来て行くのじゃないかと思い思い...
夢野久作 「冥土行進曲」
...これを「お出迎え」と称して、行く先々で、二百騎、また五百騎というふうに、武田与党の参加は続々つづいた...
吉川英治 「上杉謙信」
...趙融の行く先々をふさいだので...
吉川英治 「三国志」
...漂泊(ひょうはく)の行く先々にも...
吉川英治 「新書太閤記」
...行く先々で、巷(ちまた)の風聞が耳に入る...
吉川英治 「旗岡巡査」
...行く先々の城下や山沢(さんたく)に彼は剣の真理を血まなこで捜した...
吉川英治 「宮本武蔵」
...わずか三、四十年の間に大震災と戦災にあい、特に米軍の進駐で極端に切りキザまれた横浜だけに、案外な気がして、とても生きてはいまいと思われた古い知己と、行く先々で、ひょッこり、出会ったのと同じような感にうたれた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...しかしそれは行く先々の王侯や仏徒の好意によって続け得た旅行なのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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