...艦隊が行く先々の遠い港へ...
薄田泣菫 「茶話」
...このみごとなる文章の行く先々を見つめ居る者...
太宰治 「もの思う葦」
...だからわしは行く先々で話の種になるような事を仕出来(しでか)したのじゃ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...仕方がないから行く先々を搜し廻つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仕方がないから行く先々を捜し廻って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お鳥の行く先々へ...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...(涙声になり)あたし達の行く先々は...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...自慢で自慢でしようがなくて、行く先々で、精いっぱいに吹聴する...
久生十蘭 「キャラコさん」
...行く先々の所長は慇懃すぎるくらいな応対をするが...
久生十蘭 「ノア」
...行く先々の楽屋中へ漂ってきた...
正岡容 「寄席」
...行く先々には踏台がお伴をしなければならなかった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...当時の酌婦らもそれら各種の作品を行く先々の宴席に利用したりしたものであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...愛媛県温泉郡久米村高井)どうして旅の僧が行く先々に...
柳田國男 「日本の伝説」
...行く先々で白餅や汁粉(しるこ)などをたくさん御馳走(ごちそう)になっていた...
柳田国男 「山の人生」
...行く先々で、巷(ちまた)の風聞が耳に入る...
吉川英治 「旗岡巡査」
...行く先々で、地獄ゆきの落人(おちゅうど)ばかりに行き会う...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そういう横着と、今の季節と、飽くことを知らない胃ぶくろが、行く先々、食べ物とさえ見れば、「よう、よう、お通さんてば...
吉川英治 「宮本武蔵」
...行く先々に伝手を求めることも不可能ではなかったであろうが...
和辻哲郎 「鎖国」
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