...このみごとなる文章の行く先々を見つめ居る者...
太宰治 「もの思う葦」
...しばらくは行く先々へついて回ったものです...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...だからわしは行く先々で話の種になるような事を仕出来(しでか)したのじゃ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...仕方がないから行く先々を搜し廻つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...行く先々の人氣をさらつて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...行く先々の樣子は...
林芙美子 「摩周湖紀行」
...行く先々でジョルジュ・グランヴィルの名で詐欺を働く...
久生十蘭 「悪の花束」
...自慢で自慢でしようがなくて、行く先々で、精いっぱいに吹聴する...
久生十蘭 「キャラコさん」
...彼の行く先々には...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...当時の酌婦らもそれら各種の作品を行く先々の宴席に利用したりしたものであった...
柳田国男 「故郷七十年」
...逃げ落ちて行く先々を...
吉川英治 「三国志」
...行く先々の敵の囲みは...
吉川英治 「三国志」
...行く先々、面倒でもただ地を掘って、地下水のみを求めて飲むようにすれば安全でしょう」孔明は、拝謝して、さて、隠士の姓名をたずねると、隠士はにたりと笑って、「丞相、驚いてはいけませんよ」と、断って後、「何を隠しましょう...
吉川英治 「三国志」
...行く先々でいよいよその兵力を強大にするばかりであった...
吉川英治 「私本太平記」
...行く先々の大小名へはいうまでもなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...漂泊(ひょうはく)の行く先々にも...
吉川英治 「新書太閤記」
...行く先々で、巷(ちまた)の風聞が耳に入る...
吉川英治 「旗岡巡査」
...孔子の行く先々の宿が丹念に記されているのを見るであろう...
和辻哲郎 「孔子」
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