...僕の病気は僕の行く先々にまるで幽霊みたいに立ちふさがって...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー Franz Gerhard Wegeler、エレオノーレ・フォン・ブロイニング Eleonore von Breuning、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...明智の行く先々に待伏せしているとしか考えられないのだ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...だからわしは行く先々で話の種になるような事を仕出来(しでか)したのじゃ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...俺が出入り禁止を食らっているにしても……俺は……レストー夫人が行く先々のサロンの何処にでも俺はいてやるんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...行く先々の楽屋中へ漂ってきた...
正岡容 「寄席」
...行く先々には踏台がお伴をしなければならなかった...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...実際は行く先々で補給せられ...
柳田国男 「木綿以前の事」
...行く先々に渡世の名目はあろうというもの...
吉川英治 「江戸三国志」
...仕舞いになるぞ」そんな話を行く先々...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...しかし漂泊(ひょうはく)して行く先々の人情はすでに政職の頼りに考えていた知己とは違っていた...
吉川英治 「黒田如水」
...行く先々の敵産が計算に入れてある...
吉川英治 「三国志」
...行く先々、面倒でもただ地を掘って、地下水のみを求めて飲むようにすれば安全でしょう」孔明は、拝謝して、さて、隠士の姓名をたずねると、隠士はにたりと笑って、「丞相、驚いてはいけませんよ」と、断って後、「何を隠しましょう...
吉川英治 「三国志」
...元成どののお邪(さまた)げとは、どんな御仔細なのですか」「申せば、長くなりますが、覚えもない嫌疑をかけられ、行く先々で、六波羅の放免(密偵)に、つき纒(まと)われている因果者の夫婦(ふたり)なので」「そんな仔細なら、ご心配ありませんよ...
吉川英治 「私本太平記」
...大部隊が行く先々で...
吉川英治 「私本太平記」
...行く先々で、巷(ちまた)の風聞が耳に入る...
吉川英治 「旗岡巡査」
...行く先々でのうわさだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...行く先々の掟(おきて)には素直に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...孔子の行く先々の宿が丹念に記されているのを見るであろう...
和辻哲郎 「孔子」
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