...其玉杯緑酒と共に重じたる無意味なる礼儀三千を縦横に...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...それに無意味な言葉や甘ったるい文句なぞを並べていると...
伊藤野枝 「出奔」
...無意味な怒号と狂気の様な拍手が...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...無意味な、憂鬱な捜査が暫く続いて、やがて自動車(くるま)は、胸壁のない猛烈なS字型のカーブに差しかかった...
大阪圭吉 「白妖」
...この無意味なような插入が最後の「自由」のシーンと照応して生きてくるように思われる...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...その無意味な主観的な仮定は他人には通じない...
寺田寅彦 「自由画稿」
...問題は実践が人格の自由を通過するかしないかという形式的で従って無意味な問題ではなくて...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...それが一歩退却をやったということはこの際決して無意味な事件ではないのだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...だがそういうことは云うまでもなく無意味なデマに過ぎない...
戸坂潤 「社会時評」
...無意味な現実を平面的に記述するに止まるところの...
萩原朔太郎 「詩の翻訳について」
...それは如何に無意味なものになってしまうかを説明する意図を含んでいる...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...泰文は女と深いかかりあいをつけるような無意味な振舞いはしない男だが...
久生十蘭 「無月物語」
...このもったいぶった検査を次々に無意味なものにたたきこわしてしまえ...
本庄陸男 「白い壁」
...無意味なことであろう...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...無意味な馬鹿らしいことも...
宮本百合子 「女の行進」
...文句等には無意味なものが多い...
夢野久作 「能とは何か」
...一見こういう風な無意味なことも...
横光利一 「旅愁」
...唯無意味なにやにや笑いをかえした...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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