...結局無意味な語彙表である...
高田力 「ベーシック英語」
...あんな無意味な騒ぎ方をしているのではないかしらと疑いたくさえなった程で...
太宰治 「惜別」
...実に無意味なおもちゃであるがしかしハーモニカやピッコロにはない俳味といったようなものがあり...
寺田寅彦 「自由画稿」
...無意味なような「ナーンモーンデー」を唱える事は...
寺田寅彦 「田園雑感」
...いったい普通に使われる利己と利他という二つの言葉ほど無意味な言葉は少ない...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...又は精々無意味な追従に止まるのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...夫だけでは殆んど無意味な特徴づけに終るだろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...無意味な競争心と...
中里介山 「大菩薩峠」
...その無意味な贈物(おくりもの)が不道徳な行為だと友人に諌(いさ)められて...
野村胡堂 「楽聖物語」
......
萩原朔太郎 「青猫」
...「オイ! おきろ!」女が、一言二言つぶやきながら、廊下へ出ると、パチンと頬を打つ音が続けざまに聞えて、無意味な、汚水のような寞々とした静かさが続いて、女の乱して行った空気が、仲々しずまらなかった...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...躍起になって無意味な目的に駆りたてて行く例もすくない...
久生十蘭 「新西遊記」
...無意味な談笑を三十分ほどして...
火野葦平 「花と龍」
...無意味なことであろう...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...無意味なものではなくて...
宮本百合子 「あとがき(『幸福について』)」
...東京音楽協会なるものは無為無力にして無意味な存在と化し...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
...私は一生涯のうちにこの時ほど無意味な狼狽を重ねた事はない...
夢野久作 「少女地獄」
...誘いの水を向ける無意味な声を出した...
横光利一 「旅愁」
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