...無意味な一列を作つて...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...アンビシヨンは精神的創造の原動力として決して無意味なものではないであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...慷堂に俺は無意味な人殺しの話も打ちあけた上で...
高見順 「いやな感じ」
...俺のような無意味な人殺しではなくて...
高見順 「いやな感じ」
...もしこの漆黒の髪がなかったら浮世絵の顔の線などは無意味な線の断片の集合に堕落してしまって画面全体に対する存在理由の希薄なものになってしまいそうである...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...今から百年前にこの書を読んだ人にはおそらく無意味な囈語(たわごと)のように思われたであろうと思うような章句で...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...それが一歩退却をやったということはこの際決して無意味な事件ではないのだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...これに対するイデオローゲン側の一種の無意味な無知さえなかったら...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...まるで無意味な言葉だ...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...仕事……それ自身はたとえ無意味なものであっても...
豊島与志雄 「肉体」
...文学者として決して無意味な仕事ではないと信じる...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...生活はただ無意味な憂鬱の連なりだ梅雨だじめじめとした雨の點滴のやうなものだしかし ああ また雨! 雨! 雨!そこには生える不思議の草本あまたの悲しい羽蟲の類それは憂鬱に這ひまはる 岸邊にそうて這ひまはる...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...躍起になって無意味な目的に駆りたてて行く例もすくない...
久生十蘭 「新西遊記」
...それが私の過去の作品の無意味な繰返しになりさうなことは自分にも分つてゐた...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...普遍的なるものに関して苦しく力強き思索に実際生きた人にとってはこれらの疑問ほど無意味なものはない...
三木清 「語られざる哲学」
...その橋際は風早に取ツて無意味な處では無くなツて了ツた...
三島霜川 「解剖室」
...普通は孤立して自分の枝は無意味な茨であるために...
柳田国男 「雪国の春」
...ほん当に無意味な日のみつづいてさびしいのです...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
便利!手書き漢字入力検索