...そのあげく、俺は俺の主義主張とは何の関係もない、無意味な、くだらない殺人を犯して、この北の果てに逃げこんだ...
高見順 「いやな感じ」
...あんな無意味な騒ぎ方をしているのではないかしらと疑いたくさえなった程で...
太宰治 「惜別」
...従ってこれの批評などという事も無意味なものとなるに相違ない...
寺田寅彦 「科学者と芸術家」
...例えば厄年のごときものが全く無意味な命題であるか...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...前者の表面的な並列はいわゆる夢のような幻影の無意味な行列に過ぎないのであるが...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...それを無意味なものだと思っていた...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...之ほど無意味な哲学方法はないだろう...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...とや角云うことは無意味なことだし...
戸坂潤 「社会時評」
...夫だけでは殆んど無意味な特徴づけに終るだろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...まったく無意味な音楽だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...クリストフも自分の問いの無意味なのを悟った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...万事がこのように無意味なのですから...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...無意味な馬鹿らしいことも...
宮本百合子 「女の行進」
...殊にそんな無意味な事をいうものじゃないよ...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...どんな無意味な動作からも...
山本周五郎 「似而非物語」
...囃子に定型的な……無意味なものが何故に多いか...
夢野久作 「能とは何か」
...沿線の人々の顔色には自信と思想が加わってヨーロッパから来たわれわれの年老いた国際列車を無意味な風のように眺めている...
横光利一 「欧洲紀行」
...誘いの水を向ける無意味な声を出した...
横光利一 「旅愁」
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