...併し無意味ならぬ使命が俺に降されてゐるらしい事を感じてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...いぎりす人の「有難う」は要するに習慣によって機械的に出る無意味な発音に過ぎないということになる...
谷譲次 「踊る地平線」
...前者の表面的な並列はいわゆる夢のような幻影の無意味な行列に過ぎないのであるが...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...それを無意味なものだと思っていた...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...技術という言葉のこうした分裂も決して無意味な偶然な現象ではなくて...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...それは批評という態度が無意味なアカデミックなポーズを清算して...
戸坂潤 「思想としての文学」
...内容のない無意味なキマリや型を伝授するごとに金を請求するのだとまだ判りがいいが...
戸坂潤 「社会時評」
...無意味な文句を口にして...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...甚しく無意味なものに思われた...
豊島与志雄 「白藤」
...文学者として決して無意味な仕事ではないと信じる...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...無意味なる財産のためにさいなまるべき弟の名を呼んで泣きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...無意味な競争心と...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうしてその無意味なところに...
夏目漱石 「思い出す事など」
...相手はこんな無意味な話を進めて行くうちに...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...彼等の表面に附着してゐる塵や、煤や、泥だとか、犬の齒からこぼれ落ちたものだとか、何に使ふつもりだかも分らずに買つた、無意味な、壞れものなどで、生きてゐるのでした...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...そもそも無意味なことになるからである...
矢部貞治 「政治学入門」
...無意味な母音が出るばかりで...
山本周五郎 「似而非物語」
...慚愧(ざんき)にたえません」「なんで」「無意味な殺生をしたじゃありませんか...
吉川英治 「三国志」
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