...無意味なものではなかつた...
安倍能成 「初旅の残像」
...殆ど全く無意味な費用を投じたことにならう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...さて」無意味な言葉をしきりに呟きながら...
梅崎春生 「日の果て」
...これほど無意味な言葉はないのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...そうすると単に人が道を歩いて行っただけではきわめて無意味な事柄であるけれども...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...無意味な、曖昧な、信ぜられないものばかりが殘つた...
田畑修一郎 「南方」
...あれは無意味なる沈鬱(ちんうつ)である...
寺田寅彦 「さまよえるユダヤ人の手記より」
...日常無意味な事として軽々に取扱はれて居る事柄の中にこそ純粋研究として考へて行かねばならぬ問題がある訳である...
時枝誠記 「国語学と国語教育」
...ただ無意味な戦争の仕業である...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...相手はこんな無意味な話を進めて行くうちに...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...全く無意味な妻であつた...
林芙美子 「浮雲」
...そう思え」と無意味なことを喚いた...
久生十蘭 「ノア」
...愚にもつかぬ無意味な風習さ! こんな惡風をこれまで廢(よ)させなかつた歴代の王の無分別さ加減が分らない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...また笑ふのを見た――それは無意味なものであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...我々には只無意味な一瞥(いちべつ)を投じたに過ぎなかった...
森鴎外 「雁」
...これは自分にとっては無意味な訛謬(かびゅう)とは思われぬ...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...普通は孤立して自分の枝は無意味な茨であるために...
柳田国男 「雪国の春」
...慚愧(ざんき)にたえません」「なんで」「無意味な殺生をしたじゃありませんか...
吉川英治 「三国志」
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