...決して無意味なことではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...無意味な騒音としか聞こえなかった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...そうすると単に人が道を歩いて行っただけではきわめて無意味な事柄であるけれども...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...無意味な月日を送るものはないと云うような心細さに襲われました...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...雑誌の編集の無意味なることがありありと頭に浮かんでくる...
田山花袋 「少女病」
...新聞紙のいわゆる震源争いなるものが如何に無意味なものであるかを了解する事が出来るはずである...
寺田寅彦 「地震雑感」
...人として虫に劣るべけんやというような結論は今日では全く無意味な事である...
寺田寅彦 「蜂が団子をこしらえる話」
...無意味な超民衆的反感を招かぬことに細心の注意を払うだけの聡明さを持っていたから...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...無意味な彷徨もした――母が病気で寝込んではいるが...
豊島与志雄 「オランウータン」
...文学者として決して無意味な仕事ではないと信じる...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...そんなものは私にとってまるで無意味なのでした...
夏目漱石 「こころ」
...無意味なことを騒ぎ廻っていた...
原民喜 「冬日記」
...こうした無意味な約束をもって...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...これから先どうなることだろうか? 自分の前にはどんな日々が立ちはだかっていることだろうか! 万事を切り抜けて好ましい結果に通じる道を発見するだろうか? きわめて慎重な弁護をやろうというのなら――そしてそれ以外のことはいっさい無意味なのだ――きわめて慎重な弁護をやろうというのなら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...このあらゆる無意味な物事の混沌(こんとん)たる中へ関係の息を吹込む霊魂は据えてあった...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...無意味なものではなくて...
宮本百合子 「あとがき(『幸福について』)」
...無意味な虚栄奨励...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...決して無意味な筋道ではなかったのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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