...彼は無惨な状況にいる...
...その映画は無惨な物語だ...
...無惨な歴史の中で、多くの人が苦しんだ...
...無惨な事故が起こったとの報告があった...
...彼の顔には無惨な表情が浮かんでいた...
...それから太い大樹の無惨な焼け残りが...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...遂に無惨(むざん)な死体となって発見されたので...
海野十三 「疑問の金塊」
...あの無惨な死に方をした武夫の父のことを喋っていいものだろうかどうだろうかと躊躇していたが...
海野十三 「地球盗難」
...とうとう無惨な赤沢脳病院の最後へ吹き当ってしまったのだ...
大阪圭吉 「三狂人」
...お宮を遊びに来さす為には家を変りたいと思ったが、お前のこと、過去(これまで)のことを思えば、無惨(むざ)と、此処を余処(わき)へ行く事も出来ない...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...一筆ごとに顔がだんだん無惨に情けなく打ちこわされて行く...
寺田寅彦 「自画像」
...私には妻の無惨な姿も...
外村繁 「日を愛しむ」
...タイヤーとか靴蹟とかのために無惨にも掘り返されていた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...ごくまれに無惨な反駁(はんばく)を招くこともあった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...五丈? まばらな枝に楢(なら)の葉に似た濶葉をつけて根もとになにかの古い根っこ二株と無惨に裂けた枯木の幹が横倒しに水につかっている...
中勘助 「島守」
...吹込む雪の上を無惨に飛散(とびち)る(とり)の羽ばかりが...
永井荷風 「狐」
...無惨なのは首のない仏...
中里介山 「大菩薩峠」
...その無惨なる天刑(?)の存することをまともに見るには忍びないはずであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...また骨になった兄や姉やの無惨な姿を眼の辺りに眺めもした...
中村地平 「霧の蕃社」
...その翌朝土蔵の中に無惨な死体になって見出されました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...また無惨にも白痴を戯ふ了見でひつかき回しに来たのか...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...今や無惨にも破れたとは云へ...
牧野信一 「武者窓日記」
...無惨...
正岡子規 「墨汁一滴」
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