...彼は無惨な状況にいる...
...その映画は無惨な物語だ...
...無惨な歴史の中で、多くの人が苦しんだ...
...無惨な事故が起こったとの報告があった...
...彼の顔には無惨な表情が浮かんでいた...
...見るも無惨な有様だった...
東健而訳 大久保ゆう改訳 「瀕死の探偵」
...無惨の轢死(れきし)をなしたる男の袂(たもと)に...
井上円了 「おばけの正体」
...そこには大きな葛の葉が白い葉裏を見せて無惨(むざん)に飛びちっていた...
海野十三 「地球盗難」
...かくも無惨な変死をとげたのだ...
江戸川乱歩 「鬼」
...無惨にも一寸(いっすん)許(ばか)り破れたのだ...
江戸川乱歩 「心理試験」
...これに反して誤った傾向に生徒を導くような事があっては生徒の科学的の研究心は蕾(つぼみ)のままで無惨にもぎ取られるような事になりはしないかと恐れるのである...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...麦の芽は犬に踏みにじられて無惨に...
徳永直 「麦の芽」
...かかる無惨の陰謀も企てられるが故に...
直木三十五 「南国太平記」
...無惨なのは、肩から、背から、胸へかけてのあの血汐...
中里介山 「大菩薩峠」
...見るも無惨に道庵の腰が抜けて...
中里介山 「大菩薩峠」
...目も当てられぬ無惨なものでございまして」彼は...
中里介山 「大菩薩峠」
...無惨な死骸になって発見されたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...仆れる時に無惨にもそのきっさきが胸にささったらしく...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...また無惨にも白痴を戯ふ了見でひつかき回しに来たのか...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...ここでは野火に襲われて無惨(むざん)な横死を遂げた旅人の話が何件ともなく云い伝えられているが...
牧野信一 「ゼーロン」
...今や無惨にも破れたとは云へ...
牧野信一 「武者窓日記」
...美妻の最後の無惨さに...
南方熊楠 「十二支考」
...ストンとおとして根太をついだ話いたしましたろう? そのとき壁は無惨な体たらくとなりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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