...彼は無惨な状況にいる...
...その映画は無惨な物語だ...
...無惨な歴史の中で、多くの人が苦しんだ...
...無惨な事故が起こったとの報告があった...
...彼の顔には無惨な表情が浮かんでいた...
...何という無惨!五月躑躅(さつき)の葉蔭に...
海野十三 「恐怖の口笛」
...今度のような世にも兇悪無惨な惨事がもちあがる以前から...
大阪圭吉 「三狂人」
...あまりと云えば無惨(むざん)ではありますまいか...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...私はあの無惨な自分の姿を思い出すだけで...
外村繁 「澪標」
...たった一言で無惨にも蹴散らされたと思えば...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...以て内閣をして無惨の末路を見せしめたるを不思議とせざる可し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...吹込む雪の上を無惨に飛散(とびち)る(とり)の羽ばかりが...
永井荷風 「狐」
...釣台で運んで来たその女房の無惨(むざん)な亡骸(なきがら)を見た時もゲラゲラと笑いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...無惨に白紙が貼りつけてあるのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...やはり無惨にも同じように針で無数の穴が明けられていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...無惨にもお河童さんは泣き出しそうになると...
中里介山 「大菩薩峠」
...無惨の至りではないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...無惨や伊東甲子太郎が...
中里介山 「大菩薩峠」
...妻も子供もそのなかで無惨に焼け死んでしまった...
中村地平 「霧の蕃社」
...亡き人を故(もと)に返さぬ無惨(むざん)なものである...
夏目漱石 「虞美人草」
...たとえ現在の生活が何ものかによって無惨に引裂かれるとしても...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...思わず床几から飛びあがろうとしたほど兇悪無惨な眼つきであった...
久生十蘭 「海豹島」
...まして露の吹き散らされて無惨(むざん)に乱れていく秋草を御覧になる宮は御病気にもおなりにならぬかと思われるほどの御心配をあそばされた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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