...彼は無惨な状況にいる...
...その映画は無惨な物語だ...
...無惨な歴史の中で、多くの人が苦しんだ...
...無惨な事故が起こったとの報告があった...
...彼の顔には無惨な表情が浮かんでいた...
...その無惨きわまる空中の翻弄(ほんろう)ぶりは...
海野十三 「地球盗難」
...二つ三つ無惨な死骸(しがい)を見ると...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...買ったばかりの書物の背皮を無惨に食いむしられたりするようになると少し腹が立って来た...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...大正十三年一月十五日の中震に二たび倒れて無惨や頭が落ちました...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...五丈? まばらな枝に楢(なら)の葉に似た濶葉をつけて根もとになにかの古い根っこ二株と無惨に裂けた枯木の幹が横倒しに水につかっている...
中勘助 「島守」
...ブーロンユの公園の草の上にヘレーネと横(よこた)わった夏外套(なつがいとう)も無惨な斑点(しみ)を生じた...
永井荷風 「監獄署の裏」
...無惨にも我れと焼鏝(やきごて)を当てて焼いてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...かえって昨夜の変事が無惨(むざん)でたまらない...
中里介山 「大菩薩峠」
...無惨な結果を産んだ...
中村地平 「霧の蕃社」
...また骨になった兄や姉やの無惨な姿を眼の辺りに眺めもした...
中村地平 「霧の蕃社」
...又時節が有らばとて引越しも無惨(むざん)や車に乗するは病人ばかり...
樋口一葉 「大つごもり」
...そんな無惨(むざん)な光景(ありさま)を横目で眺めてすましているわけにもゆくまいから...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...甲種救護看護婦大谷しな(廿九歳)ハ無惨ニモ頭部貫通銃創ヲ受ケ戦死セリ一...
久生十蘭 「ノア」
...見るも無惨なようすで薄月の光に白々と照らし出されている...
久生十蘭 「魔都」
...通行の諸人に拠つて無惨に打砕かれてゐることである...
正岡容 「下谷練塀小路」
...無惨...
正岡子規 「墨汁一滴」
...無惨な戦争による生別死別によって狂わされ...
宮本百合子 「現代の主題」
...ついに無惨な死を報ぜられたアルセーヌ・ルパン!彼はやはり生きていたのであった...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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