...彼は無惨な状況にいる...
...その映画は無惨な物語だ...
...無惨な歴史の中で、多くの人が苦しんだ...
...無惨な事故が起こったとの報告があった...
...彼の顔には無惨な表情が浮かんでいた...
...一人の女が無惨(むざん)にも悶え苦しんでいる画でございました...
芥川龍之介 「疑惑」
...キリストは罪過なくして無惨の死を遂げたりと...
石橋忍月 「罪過論」
...ああしかし無惨(むざん)なことに...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...幻影が無惨にも破れたのであった...
江見水蔭 「壁の眼の怪」
...溪谷をかこむ山々に樹木ひとつなく目にとまるのは無惨な枯木だった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...しかも昼間見たあの猫が(――と初めはそう思った)無惨な死体となって俺の前に横たわっている...
高見順 「いやな感じ」
...お宮を遊びに来さす為には家を変りたいと思ったが、お前のこと、過去(これまで)のことを思えば、無惨(むざ)と、此処を余処(わき)へ行く事も出来ない...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...以て内閣をして無惨の末路を見せしめたるを不思議とせざる可し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...かかる無惨の陰謀も企てられるが故に...
直木三十五 「南国太平記」
...さすがにこの場の無惨(むざん)な有様に...
中里介山 「大菩薩峠」
...無惨(むざん)なものといわねばなりません...
中里介山 「大菩薩峠」
...悪戯(いたずら)にしてもあまりに無惨な悪戯でありましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかも兇悪無惨な...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...二階には佐原屋の無惨(むざん)な死体がそのままに置かれてある...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...無惨な戦争による生別死別によって狂わされ...
宮本百合子 「現代の主題」
...この人の荷物だけは底から見るも無惨にひっかき廻された...
横光利一 「欧洲紀行」
...無惨に吹きちぎられていた...
吉川英治 「剣難女難」
...その槍さきにかけられた無惨(むざん)な屍(かばね)は...
吉川英治 「新書太閤記」
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