...無情なる菊池寛と雖も...
芥川龍之介 「僻見」
...いかなれば汝はかくまでに無情なる...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...わが心神の前に深く謙(へりく)だるに至って無情なる友をも...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...「お前は世にも無情な奴だな...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...しかし私にはそんな無情なことは出来ませんので...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...保守的な無情な現在の社会は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...事のあまりに無情なると...
中里介山 「大菩薩峠」
...大身の旗本の無情な要求を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無情な太陽が沈鬱な筏の上にかがやいていた...
久生十蘭 「ノア」
...新婚の良人(おっと)としていえばきわめて無情な態度である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...足下は無情な漢(をとこ)だ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...もし無情な行いに(おご)る事があるなら...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...そんな無情なことがふさにできる筈はない...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...彼が無情な人間だとも考へられなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...汝がかくの如く無情なることを見せれば...
吉川英治 「三国志」
...「……無情な幕府の仕打ちよ」と...
吉川英治 「私本太平記」
...無情な平手でお千絵の頬をピシリと打った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...また――自分を捨てて他国にいる無情な男に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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