...ちっとも無情な事はありますまい...
泉鏡花 「婦系図」
...無情な慈悲の神「死」をば種々の名前であがめて来た...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...そういう無情な態度に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それがため軽薄無情な女だと思込まれるのは元より好むところでない...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...往々無情なる物を有情と見做すことあり...
西周 「情智關係論」
...大身の旗本の無情な要求を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...房枝叔母さまを捨てた無情な愛人は...
久生十蘭 「キャラコさん」
...あまりにも無情な表裏の対比に思わず嗟嘆の声をあげたに違いない...
久生十蘭 「魔都」
...だけどあなたは本當は意地(いぢ)の惡い無情な人です...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...源氏は大将を無情な男に思われてならなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...」「冷酷無情な方ね...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...無情な主人も折々水位遣らずにはいられない...
森鴎外 「サフラン」
...涙を誘う無情な措置なのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...実に冷淡無情なものだよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...何ぞ此(かく)の如く無情なる...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...これを城中から見てあまりにもその無情なる処置に義憤を発した大将があった...
吉川英治 「三国志」
...無情な両親(ふたおや)になっているのである...
吉川英治 「随筆 新平家」
...無情な上役へ向って...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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