...無情なる菊池寛と雖も...
芥川龍之介 「僻見」
...無情な人の夢にも知ったことではない...
伊藤左千夫 「正岡子規君」
...この言をなすのいかに無情なるよ! 汝の子の死は罪の故なりと告ぐ...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...冷血無情な計画復讐の如きものもあるのだから...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...無情な慈悲の神「死」をば種々の名前であがめて来た...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...無一文になった彼女を少しも気の毒とも思わないでそのまま見棄てて行ってしまった無情な無頼漢である...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...生みの親の無情なことを語り聞かせた...
徳田秋声 「あらくれ」
...そして現代の無情な社会のうちにあっては...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...健三から見ると無情な挙動(ふるまい)であった...
夏目漱石 「道草」
...大身の旗本の無情な要求を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...子を取扱うの無情なること鬼の如く蛇の如く...
福沢諭吉 「教育の事」
...私は矢田部教授の無情な仕打ちに憤懣し...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...無情な先生をにくみました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...もし無情な行いに(おご)る事があるなら...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...無情な眼を角ばらして振り向いた...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...「……無情な幕府の仕打ちよ」と...
吉川英治 「私本太平記」
...無情な飼主は、ふりむきもしない...
吉川英治 「新書太閤記」
...お金があっても大伯父の無情な心根は柔らかくはならず...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
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