...私は無性に母が慕わしい...
外村繁 「澪標」
...無性に戸外運動にふけっています...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...無性に悲しくなったり嬉しくなったりして...
豊島与志雄 「月かげ」
...無性に大きなくしゃみを一つしてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...無性に腹が立つて來た...
林芙美子 「或る女」
...僕はそれが無性に気にかかる...
原民喜 「鎮魂歌」
...その時無性に祖父を憎んで...
牧野信一 「淡雪」
...無性に孫を憐れみ増長させた...
牧野信一 「淡雪」
...無性に眠くなつて何うにも堪へられず...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...無性に自信の欠けた悲しみが巻き起つて来て危うく涙が滾れさうになつたので...
牧野信一 「武者窓日記」
...無性に、ただ母の事を思い出して、もう一度、最後に――いえ、――とにかく、そんな気で山を越えながらも、なにか、甘えているような……そいで、あなたに逢った...
三好十郎 「おりき」
...無性に心が弾んだ...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...ヒョロヒョロ腰の人間ではないぞないぞ」と皮肉を怒号しながら滅多無性に張扇をタタキまくる...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...無性に恋しゅうて...
吉川英治 「私本太平記」
...何か無性に鬱懐(うっかい)を放ちたくなる...
吉川英治 「新書太閤記」
...来いッてば」無性にその腕くびを引っ張っているらしいのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...無性に募(つの)るばかりだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ただこの母をどうかして一ぺんでも幸福にしてみたい気もちが無性に起った...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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