...二人共檻禁を解かれたことを、無性に喜んで、子供の様に踊っていた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...下駄の跡が滅多無性についているんだから...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...どうして俄にさう無性におなりなさつたかと...
田澤稲舟 「五大堂」
...無性に何かが惜しまれてならず...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...無性に嬉しく、全く心もここにない思いである...
外村繁 「澪標」
...母は圭一を無性に可愛がり...
豊島与志雄 「好人物」
...その人形と老人との間にあってただもう無性にうれしかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」そして彼はその子供を無性にかわいがっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...無性に厭だつたが...
原民喜 「小さな村」
...僕はそれが無性に気にかかる...
原民喜 「鎮魂歌」
...無性に孫を憐れみ増長させた...
牧野信一 「淡雪」
...私は無性に恥しいんです...
牧野信一 「鬼涙村」
...白面だと無性に内気に似た無口であるものだ...
牧野信一 「好日の記」
...猩々は日本で無性に目出たがられ...
南方熊楠 「十二支考」
...豪いもんだ」と無性に喜び狂うておりました...
夢野久作 「白髪小僧」
...憧れの底から無性に襲うこのようないら立たしさは...
横光利一 「旅愁」
...無性に引ッ張った...
吉川英治 「大岡越前」
...母の姿を思い出すと無性に母のそばへ帰りたくなった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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