...たいていは無帽である...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...あとから現われた針目博士の方は無帽(むぼう)である...
海野十三 「金属人間」
...此辺にて是を無帽塔(むはうたふ)と名づく...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...無帽の頭の毛は金色に肩まで垂れながら――彼はこれを最後に...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...碁盤縞(ごばんじま)のノウフォウク・ドレスに、無帽...
谷譲次 「踊る地平線」
...無帽の着流し但し人品賤(いや)しからぬ五十恰好の男が向うから来てにこにこしながら何か話しかけた...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...出て見るとまだ若い学生のような人であるが、無帽の着流しで、どこかの書生さんといった風体である...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...無帽の長髪をかきあげる身振りをした...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...無帽で、縮れた長髪、眼鏡の奥から、更に奥深い眼が光っていました...
豊島与志雄 「旅だち」
...たくみなロシヤ語でこの無帽で引かれて行く一人の女に...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...チチコフが縁無帽(カルツーズ)を手に取ったのを見て...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...防寒用の縁無帽(カルツーズ)を手にとると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...無帽の頭に降りしきる雨の中にじつと默つて立つてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...マークが警官を振りほどいて駆けあがり、祭壇の前に立った時、無帽だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...「あツ――もし/\……あツ、やつぱりそうだつた!」そんな声で私は目を開くと、ひとりの無帽の、角帯に黒つぽいよれよれの素袷を着流した男が、私の眼上に枯木のやうに突ツ立つたまゝ眼ばたきもせずに私の顔を見降してゐた...
牧野信一 「病状」
...無帽の男の頭を黒い棒で殴り付けた...
夢野久作 「オンチ」
...その中央に仁王立になっている無帽の巨漢は太い黒塗のステッキを右手に構えている...
夢野久作 「冥土行進曲」
...暴力団の中央の無帽の巨漢がステッキを左手に持ち換えた...
夢野久作 「冥土行進曲」
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