...慥かにはあ四十一留(ルーブル)と二十哥(コペエク)ありましただあ...
石川啄木 「我が最近の興味」
...慥かに(evidently)人の見やうは知らない...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...慥かにもう四十代も中半を越えた私の父であることを物語つてゐた...
中原中也 「その頃の生活」
...慥かにそうだと感ずる勇気がなかった...
夏目漱石 「それから」
...慥かに何か曰くがありそうだなんて言っておりますのよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それは婦人でない事だけは夜目にも慥かに判っていた...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...それが今は慥かに傍観者になっている...
森鴎外 「百物語」
...慥かに身のまわりが華やいで...
山本周五郎 「菊千代抄」
...慥かにおすえの声だ...
山本周五郎 「さぶ」
...慥かに聞いた声だと思いながら振り返った...
山本周五郎 「さぶ」
...慥かに一晩じゅう眠れなかったようで...
山本周五郎 「寒橋」
...おなつは慥かにそれを聞いたように思って...
山本周五郎 「契りきぬ」
...慥かに甲野にいたかよに相違ありません」「しかし...
山本周五郎 「風流太平記」
...いや慥かに、それは若い女性が謡曲をうたっている声であった...
山本周五郎 「風流太平記」
...自分では慥かにそう警告したのであるが...
山本周五郎 「風流太平記」
...眼の誤りではない、慥かに、現実に、彼女はその情景を見たのであった...
山本周五郎 「風流太平記」
...慥かにとはいえないが...
山本周五郎 「夕靄の中」
...いや慥かに云ったらしい証拠には...
山本周五郎 「陽気な客」
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