...婦人(をんな)と見れば無差別に子種を植付(うゑつ)けようとしてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...新しきものは無差別に尊重するような傾向を生じやすいのである...
寺田寅彦 「科学上の骨董趣味と温故知新」
...その近郊のみを過ぐるかはその市民にとりては無差別にはあらず...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...機械論のように同一哲学風に生物と無機物とを無差別に同一視するのでもなく...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...どっちも無差別に旨(うま)いくらい味覚の発達しない男なんだ...
夏目漱石 「明暗」
...岡っ引でも手先でも無差別に包容して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...無差別に大川の水に陷ち込ませようとした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無差別に大川の水に陥ち込ませようとした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これらは無差別に用いられているのではなく...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...前後無差別になってしまったのに同情出来る...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...唯懐かしの念に迫まられて身は前後無差別に...
樋口一葉 「雪の日」
...一切(さい)無差別に教育いたします...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...それから無差別に乱射した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...快楽を無差別にただ量的に考えるのでなければ快楽説は純粋でない...
三木清 「哲学入門」
...霊魂はどんなものをも無差別に利用する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そして風はこれ等の客人を無差別に吹き動かした...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...何でも棚にある物は無差別に読んで行った...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...それは無差別にあらゆる種類の収入...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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