...婦人(をんな)と見れば無差別に子種を植付(うゑつ)けようとしてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...新しきものは無差別に尊重するような傾向を生じやすいのである...
寺田寅彦 「科学上の骨董趣味と温故知新」
...その近郊のみを過ぐるかはその市民にとりては無差別にはあらず...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...どっちも無差別に旨(うま)いくらい味覚の発達しない男なんだ...
夏目漱石 「明暗」
...無差別に大川の水に陷ち込ませようとした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無差別に錯覚している無智に存する...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...悉(ことごと)く無差別に自由詩を作っている...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...二者を無差別に崇拜する白樺派のヒロイズムは...
萩原朔太郎 「初めてドストイェフスキイを讀んだ頃」
...唯懐かしの念に迫まられて身は前後無差別に...
樋口一葉 「雪の日」
...一切無差別に売り沽(こか)し...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...それから無差別に乱射した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...最も淑徳なる人達と無差別に交っているのであると...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そしてこの新法公布後に結婚した者は未婚者と無差別に徴集せられた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかしこの損失はあらゆる年齢あらゆる性に無差別に生じたのであるから...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...快楽を無差別にただ量的に考えるのでなければ快楽説は純粋でない...
三木清 「哲学入門」
...霊魂はどんなものをも無差別に利用する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そして風はこれ等の客人を無差別に吹き動かした...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...怯勇(きょうゆう)無差別に向ってくる...
吉川英治 「源頼朝」
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